敗戦で光ったソフトバンク栗原陵矢の対処 打線爆発の象徴的存在だったが…
◆ロッテ3―1ソフトバンク(24日、ZOZOマリン) 【記者コラム/好球筆打】 相手が悪すぎたとは言わないが、難攻不落の投手には変わりなかった。小久保ホークスがロッテ先発佐々木に7回1失点に抑えられ、連勝は6で止まった。 ■周東速すぎ!? 大渋滞の3者連続生還【動画】 試合後、小久保監督が「ランクが違う」と敗戦の弁を述べたように、佐々木からは5安打しか放てなかった。前カードの楽天2連戦では35安打で33点を奪い、相手を圧倒した絶好調打線だったが、佐々木相手ではさすがに〝荷が重すぎた〟か。 それでも3長短打で1点を先制した初回の攻撃は素晴らしかった。「もう1点」でも奪えていればその後の展開も違っただろうが、それをさせなかった佐々木が上だったということだ。 そんな敗戦の中、無安打ながらも存在感を示したのが6番栗原だった。1打席目は佐々木の160キロ近い直球と140キロ台の高速フォークに対応し、8球粘って四球を選んだ。2点を追う9回も1死から守護神益田のコーナーを突く投球を見極め、この日2個目の四球で出塁した。 「もう少しやれることはあったと思うけど、打席での感じは悪くはなかった」。楽天2連戦では10打数6安打7打点、2本塁打と打線爆発の象徴的存在だったが、相手も変わり、強引な打撃に走らなかったことはプラスと言えよう。「これを続けたい」。確かな手応えがあるからこその2四球だったのかもしれない。(石田泰隆)