鹿島「吉と出た」人事とSB「新発見」、G大阪「上昇」の鍵は宇佐美、神戸「本当にすごい」大迫、優勝は【J1「まさかの前半戦」と「マジかの後半戦」大激論】(3)
■王者・神戸「去年からの変化」は宮代大聖
――ガンバ大阪も上がってきました。 大住「ガンバの試合内容は良くなっているよ。全体の動きのハーモニーが取れてきて、それを宇佐美貴史がつないで、非常に効果的な攻撃にしているよね。宇佐美は今年、とても良いと思う」 後藤「そうだね。FC町田ゼルビアにしても鹿島にしてもガンバにしても、すごく変わったことをしているチームじゃないんだよね。非常にオーソドックスなサッカーをしているチームが上位にいるな、という印象。そのうえで、ただオーソドックスなだけじゃなくて、それぞれに少しずつ特徴がある。ガンバの場合は、変化をつけてくれる宇佐美だね。強かった頃の川崎フロンターレや、アンジェ・ポステコグルー監督に率いられていた時期の横浜F・マリノスは、すごく変わったこと、特別なことをやっている感じだったけど、今年の上位陣にはそういうチームがない。ハードワークして真面目にサッカーしているな、という感じ。ダニエル・ポヤトス監督もいろいろなことをやろうとしていたようだけど、結局はそこに戻ってうまくいっている感じだね」 大住「そういう真っ当なサッカーの代表格が、ヴィッセル神戸だよね。スピードや強度があって、個々の選手のレベルが高く、そういう持ち味で去年のJ1を制したわけだけど、さらに少し良くなっている感じがするな」 後藤「去年から変わったのは、宮代大聖が入ったことだよね。川崎時代からうまかったけど、今年は点を取れる選手になった。去年のリーグMVPの大迫勇也はそれほど点を取っていないけれど、宮代と一緒に点を取る状況をつくり出している。それにしても大迫はすごいFWですね。かなりアバウトなボールでも、何とかつないじゃうからね」 大住「大迫は、ヘディングで味方が走るところに正確に落とすしさ」 後藤「FKもうまくなったし。と思ったら、まさかのPK失敗に驚かされたけど(笑)」
大住良之,後藤健生
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