ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは前人未到の通算4万得点を達成するなど、39歳となった今もなお、リーグトップレベルのプレイを見せている。かつてライバルとしてしのぎを削った殿堂入り選手のポール・ピアースは、“キング”が「史上最高の選手（GOAT）」に上り詰める可能性があるとの見解を示した。 2003年のドラフト全体1位指名でNBA入りしたジェームズはキャリア21年目に突入。これまでクリーブランド・キャバリアーズ、マイアミ・ヒート、レイカーズの3チームで計1477試合に出場し、通算4万67得点、1万1062リバウンド、1万868アシスト、2257スティールを記録し、リーグ優勝4回、シーズンMVP4回、オールNBA1stチーム選出13回、BA75周年記念チーム選出など輝かしい実績を誇る。 すでに、神様マイケル・ジョーダン（元シカゴ・ブルズほか）やコビー・ブライアント（元レイカーズ）と並び、史上最高の選手の1人として語られてきたが、ボストン・セルティックス時代にヒートに在籍していたジェームズとライバル関係を繰り広げた元NBA選手のピアースは、ドレイモンド・グリーン（ゴールデンステイト・ウォリアーズ）がホストを務めるポッドキャスト番組『The Draymond Green Show』に出演した際、自身の見解を述べた。 「レブロンがトップ5ではないと言ったことはない。それは（コロナ禍の2020年に）バブルでポートランド・トレイルブレイザーズと対戦（レイカーズが第1シード、ブレイザーズが第8シード）していた頃の話だ。もしプレーオフ1回戦でブレイザーズに負けたら、レブロンがトップ5だなんて聞きたくないと言ったんだ。彼ら（レイカーズ）はチャンピオンになるポテンシャルがあったからね。彼らはその年に優勝している。レブロンがトップ5だと思うか？　もちろんだ」 ピアースはジェームズが前人未到の通算4万得点をクリアしたことも踏まえ、史上最高の選手の域に近づいていると持論を展開した。 「彼が優勝したあと、歴代ナンバー2の選手だと証明したと俺は言った。通算4万得点を達成し、記録をことごとく塗り替えることになるとは思ってもみなかった。長年プレイし続け、その記録からもレブロンはGOATかもしれないと言えるほど、GOAT論争に加わっている」 引退の時を迎えるまでに、ジェームズはさらに自身の評価を高めていきそうだ。