長谷川博己が来年大河へ意気込み 明智光秀の墓前で「私がやらせていただきます。よろしいでしょうか」
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で主人公の明智光秀を演じる
2020年1月から放送予定のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」で、主人公の明智光秀を演じる俳優の長谷川博己(42)が20日、滋賀県大津市にある光秀の菩提寺「西教寺」を訪れ、報道陣の取材に応じた。 【写真特集】明智光秀の書状を食い入るように見つめる長谷川博己
戦国時代の英傑たちが天下を狙い戦うさまが描かれる
59作目の大河ドラマとなる「麒麟がくる」は、長谷川が演じる明智光秀ら戦国時代の英傑たちが天下を狙い戦うさまが描かれる。このほか織田信長役を染谷将太、信長の正室、濃姫を沢尻エリカ、光秀の主君、斎藤道三を本木雅弘らが演じる。大河ドラマで、戦国時代を初めて4Kでフル撮影するなど注目を浴びている。
明智一族の墓の前で手を合わせた
長谷川は、本堂で光秀ゆかりの品を見学。その後、明智一族の墓の前で手を合わせた。その後、囲み会見が行われ、長谷川は昨年、朝の連続テレビ小説「まんぷく」の撮影ですぐ近くに来た際、同じように墓参りをしていたことを明かし「きょうまた来ることになり、明智光秀に呼ばれたと思っています」と話した。 同寺には、光秀が戦死した部下を供養するための書状が現存しており、長谷川はそれを前に関係者から説明を受けた。このことに対しては「先ほど字を見て、光秀の字から繊細さがすごく伝わってきた。まだはっきりと正体はつかめないところがあるんですが、なにか少し近づけた気がしました」と感想を述べた。
この寺は光秀にとって「出世の出発点」
光秀を演じるにあたっては「あまりこういう人物だと決めていくよりは、演じていく上で次第に気づくというか、自分自身を通して光秀の神秘に迫っていければ」と話した。 また「大津はいいところだと思います。この寺は光秀にとって『出世の出発点』と聞いています。ここでお参りをできたのは、幸先のいいスタートを切れた」と笑顔で話していた。
「必ずいいものにしますと念を込めました」
報道陣から「墓前でどういう思いでお参りをしたか」との問いに「私が明智光秀をやらせていただきます。よろしいでしょうか。必ずいいものにしますと念を込めました」と答えた。
まんぷくから「まったく違う世界に入ろうと思っているところ」
また、今年3月まで放送されていたドラマ「まんぷく」から大河出演に変わることについては「できるだけ過去のことは切り離して、まったく違う世界に入ろうと思っているところです」と苦笑する場面も見られた。
ドラマの撮影は6月から始まり、放送は来年1月から
ドラマの撮影は6月から始まり、放送は来年1月からとなっている。撮影を前に長谷川は「明智光秀を演じるということですごく興奮しています。できるだけ平常心で、あまりまだ作りこまず、自分を空の状態にして、墓参りなどいろんな経験をしていく上で、少しずつその容器を埋めていけたらと思います」と意気込みを述べた。