80歳近い両親が「新NISA」を開始!「信頼している銀行員に勧められたから」と言ってるけど大丈夫? 子どもが“両親の資産”を守るためにすべきことも解説
Aさんが両親の資産を守るためにやるべきこと
おそらく、投資を始めるということはAさんの両親にも、潜在的に「お金を増やしたい」というニーズがあるはずです。Aさんは両親の資産を守るためにも、「どのような金融商品を買ったのか」「買った目的は何なのか」を聞く必要があります。 もし「お金を増やしたい」ということであれば、低コストのインデックスファンドに投資したほうが合理的です。確かに、Aさんの両親が購入しているアクティブファンドが好成績を残す可能性はありますが、購入前の段階では分かりません。 実際に、アクティブファンドの大半はインデックスファンドよりも運用成績が劣っています。「お金を増やしたい」というニーズを満たすなら、インデックスファンドを選ぶほうが理にかなっています。 なお、「銀行員が普段からお世話になっている人だから」は、金融商品を購入する理由にはなりません。向こうから提案してくれる商品は「銀行側にとって実入りが大きい商品である」と考えるべきでしょう。 Aさんの両親に「投資をやりたい」という意向がある場合は、ネット証券を使って低コストのインデックスファンドを購入する方法を勧めましょう。そのほうが、投資に関わるコストを抑えられ、合理的にお金を増やせる可能性が高いためです。 Aさんの両親が高齢でインターネットを使いこなせない場合は、Aさんがサポートしてあげましょう。両親の資産を守るためにも、Aさん自身も投資に関する勉強を行い、分かりやすく教えてあげることが大切です。
まとめ
後期高齢者でも、新NISAを活用して投資を行う意義はあります。インフレによる資産の目減りを防ぎつつ、二世代で運用すれば十分な投資期間を確保して安定した収益を得られることが見込めるでしょう。 しかし、投資を行う理由が「銀行に勧められたから」という場合は注意が必要です。銀行側がもうけるために、Aさんの両親に金融商品を買わせている可能性が考えられます。 両親の大切な資産を守るためにも、Aさん自身も投資に関する知識を習得し、必要に応じてサポートしてあげましょう。 出典 金融庁 新しいNISA 公益財団法人生命保険文化センター 2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部