「幻の白いオオカミ」赤ちゃん誕生…那須どうぶつ王国、国内動物園で初の繁殖成功
栃木県那須町大島の那須どうぶつ王国は24日、絶滅危惧種であるホッキョクオオカミの赤ちゃん2頭が先月誕生したと発表した。どうぶつ王国によると、国内の動物園で繁殖に成功したのは初。
北極圏に生息するホッキョクオオカミは、個体数の少なさと全身が白い体毛に覆われていることから「幻の白いオオカミ」と呼ばれているという。
今回誕生した2頭は雄と雌で、父親「アザリー」と母親「シンラ」の間に先月16日に生まれた。22日時点で雄が体長約40センチ、体重約3910グラム、雌が体長約40センチ、体重約3010グラム。2頭ともに順調に育っており、7月下旬の一般公開を目標にしている。
国内の動物園でホッキョクオオカミを飼育しているのは、どうぶつ王国と秋田市大森山動物園の2施設のみ。飼育担当の松本未咲さん(27)は「順調に育っておりとてもうれしい。会える日を楽しみにお待ちいただければ」と話している。