「結果受け入れ結束を」 バイデン米大統領が選挙後初の演説
(CNN) バイデン米大統領は7日、大統領選後初となる演説をホワイトハウスで行い、国民の間で選挙結果の受け止め方に違いがあることに理解を示しつつも、結果を受け入れて結束するよう呼びかけた。 今回の大統領選は国を二分する激しいものとなったが、バイデン氏は選挙は公正に行われ、信頼できるものとの見方を示した。そして「勝ったときだけ国を愛するわけにはいかない。意見を同じくするときだけ隣人を愛するわけにはいかない。誰に票を投じたかに関係なく、互いに同じ米国人としてみてほしい」と述べ、結束して前に進むべきと国民に呼びかけた。 バイデン氏はまた、選挙で勝利した共和党のトランプ前大統領に前日に祝意を伝えたことを明らかにし、その際、平和的で秩序だった政権移行を指示することを確約したという。 民主党の候補として選挙を戦ったハリス副大統領についてはその人柄を賞賛し、「全身全霊をかけて選挙を戦い、選挙運動を展開した陣営は誇りに思うべき」とたたえた。 自身の政権の成果については「国民がすでに肌で感じている」とし、成果の多くは「今後10年」で目に見えて現れるとした。 失意のホワイトハウスのスタッフに対しては「後退は避けられないが、あきらめることは許されない」と述べて再起を促した。