紅白歌合戦旧ジャニーズ勢ゼロ、NHK制作統括は「ジャニー喜多川”アイドル帝国”の実像」放送の影響を否定「逆に言うと影響がある理由が分からない」
大みそかに行われる「第75回NHK紅白歌合戦」の出場歌手41組が19日に発表されたが、2年連続で旧ジャニーズ事務所(STARTO ENTERTAINENT)の所属アーティストは選ばれなかった。 ◆「Number_i」ら初出場、紅白出場歌手一覧【写真】 出場歌手発表会見の後、大塚信広制作統括が会見に応じ、この件に質問が及ぶと「実際に交渉はさせていただいております。出演交渉の細かい中身や過程についてはお答えできません。今回発表させていただいたものが全てです」と説明し、「個人的なものになりますが、交渉させていただいてそれが今回は発表に載っていないのは残念に思います」と続けた。 今後の追加については「この件に関しましては今回の紅白歌合戦では、STARTO ENTERTAINENT社所属のアーティストの皆さんの出演はありません」と明言した。理由については「詳細はお伝えできません」とした。 先月20日に放送されたNHKスペシャル「ジャニー喜多川”アイドル帝国”の実像」が大きな影響を与えたとうわさになったが、その点については「そこはなかったです」ときっぱり。続けて「逆に言うと影響がある理由が分からない。そこに対して何かを僕らの方から話すこともないし、何かの影響を僕らが受けたと思うこともないので」と語った。 しかし、10月16日の定例会見でSTARTO社所属タレントの番組起用の再開を発表したわずか4日後に同番組を放送したのは、あまりにもタイミングが悪かった。紅白班とNHKスペシャル班がお互いの動きを把握できていなかった可能性もあるが、STARTO社側の心証を悪くしたのは事実であり、出演交渉が難航して出場者発表会見がなかなか開けないという話は複数の音楽関係者から漏れ伝わってきていた。 さらに、NHKサイドが出演を希望するグループと事務所側の考えに開きがあったことや、昨年各グループが行った大みそか配信が絶好調だったことも、大きな要因となったとみられる。
中日スポーツ