阪神W守護神締めた 新助っ投ゲラ&岩崎が完全リレー 登板順自在“アレンパの方程式”
「ヤクルト3-4阪神」(6日、神宮球場) 阪神が誇るダブルストッパーが締めた。まずは1点リードの八回に新助っ人のハビー・ゲラ投手(28)が登板。先頭のサンタナを3球で遊ゴロに仕留めると長岡を二飛、代打・西川を二ゴロに打ち取った。直球は最速155キロと抑え気味。変化球を中心に組み立て、投じた10球中8球がスライダーだった。「自分のやることはゼロを並べること。3人で抑えられて、本当にいい仕事ができた」とマウンドを降りた。 【写真】2試合連続しかも決勝弾なのに ニコリともせず佐藤輝を迎える岡田監督 異文化への適応が快投を支えている。「夜でも安全。暗くなっても外を歩けるいい国」と日本の治安に驚く。「神戸もいい街並み」とお気に入り。昨年結婚したばかりのエイミ夫人と港町を散策しながら英気を養い、終盤のマウンドに上がる。 九回には岩崎優投手(32)も11球で無失点に抑えて今季2セーブ目。スアレスを抜いて球団歴代6位の通算68セーブとした。2人で打者6人を封じ込める完全リレー。左腕は「勝てて良かったですね」と表情を緩めることなく、次の登板へと視線を向けた。 5日のヤクルト戦では九回に岩崎、延長十回にゲラの順で登板し、右腕が来日初セーブを記録していた。日替わりで登板順を変更する柔軟な方程式。岡田監督が開幕前に提唱していたダブル守護神プランが、早くも実現した。ここまで4試合ずつに登板し、計8イニング無失点という完璧な内容を演じている。ゲラと岩崎がマウンドに立てば、勝利という解答がおのずと導き出される。