ブラジル中銀、0.5%利上げ 引き締めペース加速
[ブラジリア 6日 ロイター] - ブラジル中央銀行は6日の金融政策委員会(COPOM)で、政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き上げ、11.25%にすることを決めた。インフレ見通しに不透明感が強まる中、9月に比べ利上げペースを加速させた。 決定は全会一致で、市場の大方の予想通りだった。ロイターが先月実施した調査では34人のエコノミストのうち大部分の30人が利上げ幅が50bpになると見込み、残る4人は25bpになると予想した。 米大統領選でのトランプ氏勝利を受け、中銀は世界経済見通しを曇らせる主要因として米経済の不確実性を挙げた。 中銀はまた、政府に対し予算目標の信頼性を示すよう求め、声明で「財政状況に関する関係者の認識が資産価格と期待に大きく影響している」とし、「財政予算に関する構造的措置の提示と実行」の利点を強調した。 公的債務の拡大懸念でレアルはここ数カ月下落し、長期金利も上昇している。 政府は歳出抑制し、昨年制定された財政規則を強化するための措置を今週提示する意向を示した。 アダジ財務相はこの日、この問題に関する協議は終了しており、全ての閣僚が「中長期にわたる財政の予測可能性と持続可能性を確保する」必要性を認識していると述べた。