〝しぶこ効果〟で生源寺龍憲に新風 首位に1打差4位タイ発進 作陽高で同級生、全米OP2位に刺激 国内男子ゴルフ
◇国内男子ゴルフ「BMW日本ゴルフツアー選手権森ビル杯」第1日(6日、茨城・宍戸ヒルズCC=7430ヤード、パー71) 【写真】渋野日向子と石川遼のツーショット。シンデレラと王子が初競演 「そりゃ刺激を受けましたよ」とは生源寺龍憲=しょうげんじ・たつのり=(26)である。刺激の源は、岡山・作陽高で同級生だった渋野日向子。前週「全米女子オープン」で優勝した笹生優花に次いで単独2位になった。生源寺はすぐさま連絡した。 「メッセージを入れました。〝ナイス・フィニッシュ!〟って。卒業してから1度しか会ってないけど、そりゃ、僕だってうれしいですよ」 そしてしぶこの後押し? 6番(パー5)、ピンまで50ヤードの3打目を1メートルに付けてバーディーを奪うなどショットが切れてボギーなしの67。「ピンチというピンチはなかった。ストレスなしでプレーできた」と初日は首位に1打差の4アンダーで4位タイ発進である。 天台宗の開祖・最澄生誕の地といわれる滋賀県の生源寺が由来という。作陽高から同志社大に進学し、2020年にプロ転向、昨年は下部のABEMAツアーで賞金王に輝いた〝新星〟である。 昨年の今大会、ウエイティングで会場入り。当日朝まで待ったが、出場がかなわなかった。国内シードを得た今年は「準備万端で臨めた」と。〝しぶこの刺激〟も相なって好発進である。 海外志向も強い。今年1月、アジアンツアーのQT(予選会)で2位、ツアー切符を手にすると2月には海外に飛んだ。マレーシアで68位、オマーン、ニュージーランドは予選落ちも、マカオでは21位と成績を残した。帰国直後、3月の国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」は2位と着実に力を付けている。「優勝したい。次の海外のモロッコ(7月4日開幕)も行きますよ」。しぶこ似のポジティブさで新しい風を起こすかも… (清水満)