元タレント森下千里氏、東北の自民ベテラン横目に早々と比例当確「自身も襟を正していく」
衆院選の比例東北ブロックで、自民党の単独2位に登載されていた元タレントで新人の森下千里氏(43)が早々と初当選を果たした。新人としては異例の上位登載で、当選が確実視されていた。 【写真】ピンクのジャケットを羽織り辻立ちを続ける森下千里氏 午後8時前に事務所に入り、約30人の支持者らとテレビを見入った森下氏。紺色のスーツにスポーツシューズで選挙戦の疲れも見える。8時25分に「当確」が出ると、立ち上がって支持者たちに深々と頭を下げた。 「政治とカネ」で東北地方でも自民党の候補者たちは苦戦を強いられている。そんななか、早々と当確が出たことには、「比例候補として自民党への大変厳しい声を頂いた。私としてはその声を真摯に受け止め、自分自身も襟を正していきたいと思う」と話した。 衆院議員としては、「政治に対する関心、期待が低くなっている。ぜひとも、地域に明るいニュースを届けられるように頑張っていきたい」と語った。 令和3年の前回選挙では旧5区に立候補し、6万超の票を獲得しながら、圧倒的な強さの立憲民主党現職の安住淳氏にやぶれ、比例代表東北ブロックでも次点に泣いた。「3年前よりもさらに宮城を良くしたいという気持ちが日々強くなった。一緒に石巻に来てくれた母に感謝したい」と声を詰まらせた 今回選挙から宮城県の小選挙区は6から5になり、新4区は元環境相の伊藤信太郎氏が公認となり、森下氏は東北ブロック単独に回った。(菊池昭光)