畑岡奈紗は5連続バーディ発進!…からのパープレー「あとのことは忘れます(笑)」
◇米国女子◇メイバンク選手権 2日目(25日)◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6536yd(パー72) 【画像】女子プロが指南 「伸び上がり」防止ドリル 畑岡奈紗から思わず苦笑いで自虐節が漏れた。「前半も後半も派手でしたね」。いきなり5連続バーディで飛び出してリーダーボードを駆け上がったかと思えば、ハーフ「40」と前半の貯金を吐き出す後半のフィニッシュ。7バーディを奪った一方、終盤7番のダブルボギーに加えて5ボギーでパープレー「72」にとどまった。 「ショットはしっくり来ていなかった」という朝のスタートだったが、5~6mの距離をしっかり決め切ることでバーディを並べた。14番も4mを丁寧に流し込んで5連続目。ティショットが左サイドのバンカーに惜しくもこぼれ落ちた15番(パー3)のパーパットもラインに乗せたものの、わずかにショートしてボギー。それでも、セカンドショットがワンバウンドしてピンに当たった17番で「芝目を警戒してショートしちゃったと思った」という3mほどがジャストタッチでカップに転がり込むバーディ。すぐに跳ね返してみせた。
昨季ツアー1位の369個を量産したバーディ数が、今週の開幕前まで260個で部門別22位。出場試合数にも影響されるスタッツとはいえ、本来の攻撃力を発揮し切れていなかったシーズンで1日7個のバーディは素直に評価できる部分だ。「後半のピンチはなかなかパターでしのげなかったですけど、パッティングは打ちたい感触とイメージが合ってきて、思い切って打てている」とうなずく。今季グリーン上ではパンチが入って強すぎたり、逆に弱くなったりと安定してスピードをコントロールできていなかっただけに、明らかにストレスは減ってきたという。 「7個バーディが獲れているので、それを(もっと)伸ばしていけるように。あと(後半)のことは忘れます」と冗談めかして笑ったが、伸ばし合いの展開で求められるのは、そんな前のめりのプレーでもある。「やっぱりバーディを獲れるゴルフは楽しい。ボギーが出てしまっても、切り替えやすいですし…」。初日を1アンダー「71」で終えた時よりも明るい表情で、52位で迎える3日目に気持ちを向けた。(マレーシア・クアラルンプール/亀山泰宏)