フューチャー王座への挑戦権を獲得した天咲光由（左）と王者の吏南（©ＳＴＡＲＤＯＭ）

　女子プロレス「スターダム」の〝超新星〟こと天咲光由（22）が、フューチャー王座の挑戦権を獲得した。 　若手主体興行「NEW　BLOOD」（29日、埼玉・ところざわサクラタウン）でクイーンズ・クエスト（QQ）時代に慕っていた先輩の妃南と同王座の挑戦権をかけて激突。試合では妃南に得意の柔道殺法に翻弄され、ボディースラムでマットに叩きつけられるなどなかなかペースをつかめない。 　それでもエルボーを連打し打ち負かすとスイング式DDTを炸裂。最後はラリアートを避けDDTで切り返すと、天聖（ダブルアーム式パイルドライバー）を決め完璧な3カウントを奪った。 　今年2月に同王者の吏南に挑戦して以来、3度目のチャンスをつかんだ天咲は「フューチャーの挑戦権勝ち取ったぞ！　妃南さん、QQ脱退してから離れ離れになっちゃって。でも、私はまだ妃南さんのこと家族だと思ってる。これからも違うユニットだけど高め合っていきたいです」。握手を求めた妃南から「次のフューチャー、頑張って」と抱きしめられ、勝ち名乗りを受けた。 　この日、王者の吏南はさくらあやを下し、最多連続防衛記録「V12」を更新。防衛戦後に王者に呼び出された天咲は「呼び込んだってことは挑戦、オッケーってことですよね。次のタイトルマッチお願いします」と再度挑戦を表明した。 　すると吏南から「待ってました。ただ、天咲光由、QQ抜けて仲良しこよしのギャル集団に入ったことしか前と変わったところがわからない」と吐き捨てられる。さらに「前回タイトルマッチやった時に前哨戦やりすぎたから、次は10月5日名古屋（ドルフィンズアリーナ）でタイトルマッチやろう」と一発勝負を提案され、天咲も承諾した。 　バックステージでは「フューチャーを奪って天咲光由がてっぺんに咲きたいと思います」と宣言した。 　同王座の挑戦資格は20歳以下もしくはデビュー3年未満。2022年3月デビューで残りの時間が少ない天咲の初戴冠はかなうのか。注目が集まる。