彼と結婚を考えていますが、30代で貯蓄が「ゼロ」です…心配なのですが、他の人もそんなものでしょうか?
結婚相手を選ぶにあたり、相手の経済状況を考慮することは自然でしょう。性格や価値観・趣味・将来の目標なども大事ですが、やはり収入や貯蓄など現実的な点も参考にしたいと思う人は多いのではないでしょうか。 そんな中、「付き合っている相手の貯蓄がほとんどない」というケースがあるかもしれません。今回のケースのように相手が30代で貯蓄がゼロだと、心配になるでしょう。 本記事では、30代の人の一般的な貯蓄額をご紹介するとともに、結婚資金や結婚後の生活資金がどれくらいかかるかについても解説します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
30代の3人に1人は金融資産を保有していない!?
金融広報中央委員会がまとめた「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」によると、30代の単身世帯において、金融資産(預貯金・保険・有価証券など)を「保有していない」と回答した人の割合は、34.0%でした。 つまり30代のうち約3人に1人は、まとまった金融資産を保有していないことになります。なお金融資産を保有していないと回答した人のうち、口座の有無に関する内訳は以下の通りです。 ・預貯金口座または証券会社等の口座を持ち残高がある:61.8% ・預貯金口座または証券会社等の口座を持っているが残高がない:28.2% ・預貯金口座または証券会社等の口座を持っていない:10.0% 本調査を踏まえると、30代の単身世帯のうち、貯蓄やそのほか金融資産を持つ人が多数派といえます。
30代の金融資産額はどれくらい?
前述の調査で、金融資産を「保有している」と回答した人の保有額を表1にまとめました。 表1
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」を基に筆者作成 保有額が400万円未満の世帯のみで「51.8%」と過半数に達しています。 一方、1000万円以上保有している世帯は24.8%にとどまりました。中央値が300万円であるため、金融資産を保有しているとしても、1000万円の大台を超える世帯はそれほど多くないといえます。