EURO予選で躍進のカザフスタン守備陣を束ねる23歳の番人 ゼニトで戦うCBはビッグクラブでもプレイできる逸材か
EURO予選6勝とサプライズ
今月まで開催されていたEURO2024予選でちょっとしたサプライズを起こしたのがカザフスタン代表だ。 惜しくもグループステージでの予選通過を決めることには失敗したが、グループHで6勝を挙げる大奮闘は世界を驚かせた。 カザフスタンは3月に開催されるプレイオフへ回ることが決まっており、プレイオフのパスCでギリシャ、ジョージア、ルクセンブルクらとEURO2024出場権を争うことになる。 そんなカザフスタンの最終ラインを束ねるのがロシアのゼニトで主力として活躍する23歳のDFヌラリー・アリプだ。 ロシアの名門ゼニトでプレイするセンターバックのアリプはカザフスタンにとって貴重な人材だ。アリプがここから欧州5大リーグへステップアップできれば、カザフスタン代表のパワーアップに繋がる。 かつてマンチェスター・ユナイテッドでも活躍した元ロシア代表選手のアンドレイ・カンチェルスキスは、アリプも自身と同じくマンUでプレイするだけの素質を秘めていると評価する。 「アリプがマンチェスター・ユナイテッドでプレーすることはカザフスタンのサッカー全体にとって大きなプラスとなるだろう。これは彼にとっても、サッカーを愛するカザフスタンの子供たちにとっても重要なものとなる。彼がそこでプレイできることを期待している」 マンUとはいかずとも、5大リーグでプレイできるだけでも貴重だ。EURO2024予選での躍進は各クラブの注目を集めているはずで、カザフスタンの選手が補強候補に挙がることも増えていくかもしれない。FIFAランキング98位まで順位を上げてきたカザフスタンがさらに上のステージへいくには、5大リーグでプレイする選手を増やして個の能力を上げていくのが最善だろう。
構成/ザ・ワールド編集部