頼新総統「民主主義、平和、繁栄」掲げる 世界との連携深化へ=就任演説/台湾
(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)新総統は20日の就任演説で、「『民主主義、平和、繁栄』が台湾の国家路線であり、台湾と世界の結びつきだ」と述べた上で、世界各国との協力関係をさらに深化させていく姿勢を強調した。 頼氏は「新政権は台湾の民主主義の活力を活用し続け、国際社会との連携を深めていく」と表明。「台湾海峡の平和と安定は世界の安全と繁栄に欠かせない要素である」との見方は国際社会において深い共通認識になっているとし、現在の複雑な国際情勢に対応するため、世界各国はすでに積極的な協力によって地域の平和と安定を維持していると述べた。 また「台湾には世界が必要で、世界も台湾を必要としている」と強調。「現在の台湾は半導体先進プロセスを掌握し、AI(人工知能)革命の中心に位置している。『世界の民主主義サプライチェーン』の鍵だ」とアピールした。その上で、今後は産業のスマート化や航空宇宙産業への進出、海洋探索、環太平洋経済連携協定(TPP)への加入や世界の民主主義国家との2者間投資保護取り決め締結などによる国内産業の世界展開を目指し、台湾の発展を推し進めていく考えを示した。 (編集:名切千絵)