「叶」3代目を継承した細井雄介さん・和恵さん夫妻

　溜池山王の和食料理店「叶（かのう）」（港区赤坂1、TEL 03-3589-3589）が4月1日、リニューアルオープンした。（赤坂経済新聞） 【写真】カウンターに並べるおばんざい料理 　1971（昭和46）年に焼き鳥店としてオープンした同店。加納たかひろさんが古民家を改装して開いた。店名は当時赤坂にあったどら焼き販売店の社長が命名したという。約20年間営業を続けた後、栃木県内でペンション経営をするために一時閉店。後を栄養士の資格を持つ妹の市子さんが継いで大田区で同名の焼き鳥店を開いた。 　2001（平成13）年に、現在「赤坂インターシティAIR」のある場所に移り、「小料理屋」として再オープン。再開発のため約10年前に現在の場所に移ったが、さらなる再開発のため4年後には立ち退きが決まっている。今年1月、市子さんの体調悪化なども重なり、店を手伝っていた娘の細井和恵さんと夫の雄介さん夫妻が後を継いだ。雄介さんは営業の仕事をしていたが退社を決断した。 　席数は、カウンター席＝3席、テーブル席＝6席、座敷席＝20席の計29席。雄介さんが学生時代に野球やアメリカンフットボールなどを経験し、以前からスポーツに関わる仕事がしたいと考えていたため、「スポーツが楽しめる店」にコンセプトを変更。モニター2台を設置し、スポーツ関連の動画などを流し、店内には野球やサッカーのユニホーム、ボクシングのグローブなどを飾る。営業中は大皿にのせたおばんざいをカウンターに並べる。 　メニューは、「自家製ポン酢」「梅水晶」（以上550円）、「ごつい鶏唐」（638円）、「おいしいメンチカツ」（330円）、「可笑（おか）しなかんたんポテサラ」（550円）、「水ギョーザ」（605円）、「しょうが焼き」（869円）、「ガッツリ夜定食」（1,650円）などを提供する。アルコールはビール、ホッピー、日本酒、焼酎、カクテル、ウイスキー、ワイン（550円～）などを用意。 　和恵さんは「料理と酒を片手にスポーツの世界を楽しみたいという人にぜひ足を運んでほしい。アットホームな雰囲気を心がけているのでフラッと立ち寄ってもらえたら」と話す。 　営業時間は17時～23時。ランチタイムは弁当のみ販売。土曜・日曜定休。