笑い飯が10年ぶり2度目の上方漫才大賞「大賞」受賞 哲夫「素直にうれしい」
第59回上方漫才大賞が13日、大阪・オリックス劇場で開催され、笑い飯が10年ぶり2度目の大賞を受賞し、賞金200万円を獲得した。 近年は全国ツアーを行うなど、精力的に活躍。哲夫は「素直にうれしいです。2回目とりたいなっていうのは最近の目標でもありました。ツアーとかも回っている流れでとれるのを夢見ていたので、かなったなという感情ですね」と喜びを嚙み締めた。西田幸治も「1回目はとりに行った感じですけど、今回は本当に周りの人たちに色々協力してもらったのが大きいのかなと思います。マネジャーやツアーのスタッフさん、お客様みんなですね」と感謝した。 10年前は49回大会、今回は49歳での受賞。哲夫は「仏教マニアなので『49』という数字がね…。49に呪われてるのかも」と苦笑い。今後3回目の大賞を狙うかどうかについての質問には哲夫は「長寿命なので、90歳で現役やっていたら、89歳くらいからモーションかけようかな」とボケ、西田は「そのぐらいの年齢になったら、休みたいわ」とつっこみ、笑いを誘った。 コンテスト形式で行われた新人賞(同100万円)は天才ピアニストが受賞。この日のネタが「牛肉とカニのどちらが欲しいか」という内容だっただけに、賞金の使い道について竹内知咲は「いつも打ち上げは焼肉なんです。今回はカニも肉も食べられる竜宮城のようなところに行きたい」と希望した。ますみは今回の勝因について「ギリギリまでネタは悩んで、直前まで調整しました。衣装も二重あごがよくわかる衣装を選んだのでそれが勝因です」と満足気に笑った。 奨励賞(同150万円)は5年連続ノミネートの見取り図が、悲願の受賞。盛山晋太郎は出番前に賞を取れなかった時は「引退します」とまで宣言しており「賞を取れないのがコンプレックスだった。喜びもひとしおです」と雄たけびをあげ喜んだ。これまで優勝者の背中を眺め続けており「スローモーションに見えるんです。(2年前に)ミキがとった時も『ミ』で体がガッツポーズの態勢だった」と盛山。リリーは「ようやく漫才師として認められたのかな。早く来年になって大賞が欲しい」と早速アピールした。 上方漫才大賞は上方演芸界でも最も長い歴史を持ち、舞台などで年度を通じ最も活躍した者に贈られる賞。過去には横山やすし・西川きよし、ダウンタウンをはじめ数々の実力派漫才師が受賞している。
報知新聞社