楠本心真がジュニア初優勝。シニアではクインティン・ルゥ完勝でタイトルへ一歩前進|EXGEL MAX CHAMP第3戦
シニアMAX
28台が出走した公式予選。トップタイムはクインティン・ルゥが記録し、僅か0.042秒差の2番手に金子准也、0.062秒差の3番手に白石いつもが続いた。シニアも0.1秒のタイム差で予選順位が10ポジション変わる僅差で、MAXのフラッグシップカテゴリーに相応しいハイレベルな予選アタックが繰り広げられた。 前戦の第2ラウンドで予選上位に入った門田翔成が4番手、津野熊も5番手に続き、トップを狙える位置で公式予選を終えた。 隊列が整わず一度仕切り直しとなった予選ヒートのスタート。ホールショットを奪ったのは2番手スタートの金子准也だった。 予選ポールのクインティン・ルゥは4番手スタートの門田翔成にも先行を許し、一旦3番手まで順位を落とした。しかしクインティン・ルゥは門田、金子をすぐさま仕留め1周目にはトップのポジションを回復。序盤はトップのクインティン・ルゥからやや間隔を空けて2番手に金子、3番手門田、4番手土橋皇太、5番手佐々木芳音、6番手の冨田蓮までがトップ集団を形成した。 中盤からはトップのクインティン・ルゥを2番手金子がただひとり追う展開となるが、仕掛けるまでの距離までは詰められずチェッカー。3位に門田、4位には佐々木が続き予選ヒートを終えた。 迎えた決勝レース。スタート直後の1コーナーでは、ポールのクインティン・ルゥと2番手スタートの金子准也が並走状態でポジション争いを展開したが、軍配はクインティン・ルゥに上がり、オープニングラップで早くも2番手以下を引き離すことに成功した。 その後方では金子、門田による2番手争いが展開すると思われたが、1周目の最終コーナーで一気に2番手までポジションを上げてきたのは7番手スタートの塩田惣一朗だった。 序盤から早くもセーフティーリードを築いたクインティン・ルゥの後方では2番手塩田と3番手金子によるポジション争いも落ち着き、4番手門田と5番手冨田までが隊列を組む展開が続いた。 レース後半には2秒近く開いた2番手の塩田とのギャップを、巧みにコントロールする余裕も見せるトップのクインティン・ルゥ。最後は1.4秒のリードを残してトップチェッカーを受けた。2位には素晴らしいスタートからポジションを守り切った塩田、3位には金子が入りトップ3に踏みとどまった。 津野熊の圧勝を許した第2ラウンドから一転、再びクインティン・ルゥがシニアで圧勝し実力を誇示してみせた。 ■クインティン・ルゥ コメント: 「前回第2ラウンドが思わぬ結果で終わってしまったので、今回第3ラウンドでは前回以上にプッシュし、そして勝てたことをとても嬉しく思います。僕の感覚に合った速いカートを作るため、僕のことを信じて細かくディスカッションしてくれたTeam Ematyの中村真志さんに感謝します。今シーズンはチャンピオンを目指して、これからも集中して頑張っていきます!」
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