【速報】「県政ご心配いただいていることお詫び申し上げたい」と斎藤知事が謝罪 兵庫県内市長会に 「告発した県幹部の懲戒処分は『不適切』」などの要望書提出受け
兵庫県内の市長たちが、斎藤知事のパワハラなどの疑惑をめぐり県政が混乱しているとして、23日午後1時過ぎ、知事へ要望書を提出しました。 提出した要望書には、疑惑を告発した県の元幹部が公益通報保護の対象とならず懲戒処分されたことについて、「多くの市長から不適切との指摘がある」などの文言が含まれています。 兵庫県内29の市長で構成される市長会は、今月7日に臨時会合を開き、斎藤知事のパワハラなどの疑惑への対応を話し合っていました。
■斎藤知事 要望書の提出受け「ご心配いただいていること お詫び申し上げたい」
要望書の提出を受け、斎藤知事は次のように話しました。 「現在の兵庫県政の置かれている状況について、市長会としてご心配いただいています。 ご心配いただいていることについてはお詫び申し上げたいと思います。 文書問題(パワハラなどの疑惑の告発)につきましては、百条委員会含めてこれまでの調査についても、これからも適切に対応していくことで、事実関係をきちっと明らかにしていくということを私自身もしていきたいと考えています。 そのうえで県政につきましては、市長会にも大変ご心配いただいているということです。 ただ一方で、県政については、今年度の予算や事業について1つ1つ着実に進んでいるというように考えています」
■市長会の要望書「斎藤知事に対し、県民のみならず全国からも大変厳しい目」「前県民局長を懲戒処分 多くの市長から不適切と指摘」など
市長会が提出した要望書の全文は以下の通りです。 要望書 現在、兵庫県政そして斎藤知事に対し、県民のみならず全国からも大変厳しい目が向けられ、憂慮すべき状況にあります。 このような状況は、兵庫県市長会としても到底看過できないことから、臨時総会を開催し意見交換を行いました。 兵庫県政が混乱し大きく停滞していることについては、ほぼ全員の市長が一致するところで、危機的とも評されました。 本年度の事業予算の執行、そして、来年度に向けた予算編成の方向が出し得るのか、さらに、新規事業の遂行や少子高齢化・人口減少が進行する中の子育てや教育施策の充実、若い人の定着、地域医療の 格差是正、農業や農村の振興、自然災害等危機事案対応など、知事のリーダーシッブが欠かせない施策の実現について、大変心配する声も上がりました。 また、兵庫県政と県内各市政は、相互に関連するものであり、県と市がコミュニケーションを密にすることは極めて重要である中で、これまでの県政の運営において、県と各市が十分なコミュニケーションを図ることができていたかと言えば、必ずしもそうではないといった指摘もありました。 告発文書にある知事の言動については、県議会の百条委員会で審査中ですので、これを市長会としても尊重すべきとしました。ただし、告発文書を公益通報者保護の対象とせず、十分な調査も尽くさず、前県民局長を懲戒処分にされたことについては、多くの市長から不適切であるとの指摘がありました。 斎藤知事におかれましては、本日要望する政策について、来年度の予算編成に反映していただくとともに、現状を正しく認識していただき、県政の混乱と停滞の収 束に向けて最善の努力をしていただくよう要望します。 今日まで、歴代の知事、県会議員、県職員、県民を中心に進められてきた「震災からの復興」「美しい兵庫」「自然との共生」「参画と協働」など、兵庫の誇り高き歩みを止めることがないよう、兵庫県政の前進を願うものです。 兵庫県市長会は、これまで以上に兵庫県との連携を強め、より良いまちづくりをめざし、県民のため兵庫県の発展のため共に取り組みます。 令和6年8月23日 兵庫県知事 斎藤元彦様
関西テレビ