「公共工事に関する公務の公正さや社会の信頼を損なう悪質な犯行」水道工事贈収賄事件の判決公判 元職員ら2人に有罪判決 岩手・一関市
IBC岩手放送
岩手県一関市が発注した水道工事を巡る贈収賄事件の判決公判が5日行われ、盛岡地裁は加重収賄などの罪に問われた元一関市職員と贈賄などの罪に問われた水道会社の元役員にそれぞれ有罪判決を言い渡しました。 【写真を見る】「公共工事に関する公務の公正さや社会の信頼を損なう悪質な犯行」水道工事贈収賄事件の判決公判 元職員ら2人に有罪判決 岩手・一関市 判決を言い渡されたのは加重収賄や官製談合防止法違反などの罪に問われている元一関市建設部副参事の那須野長己被告60歳と、贈賄などの罪に問われている一関市の水道会社「永沢水道工業」の元役員・千葉敏郎被告68歳です。 判決によりますと、那須野被告は、2019年5月から2022年3月までの間に市が発注した7件の水道工事の設計金額を電話で千葉被告に漏らし、その見返りとして30回以上にわたる飲食の接待などで23万円相当の賄賂を受け取ったとされています。 盛岡地裁の中島真一郎裁判長は、「長年にわたり癒着し、公共工事に関する公務の公正さや社会の信頼を著しく損なう悪質な犯行」と指摘した一方、「反省の態度を示している」などとして、那須野被告に懲役2年6か月、執行猶予4年、追徴金23万6601円、千葉被告に懲役2年、執行猶予4年の判決を言い渡しました。
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