北海道で記録的大雨 今後も警戒を 台風10号の北海道への影響は?
今日(27日)の道内は、北海道付近にかかる停滞前線の影響で大気の状態が非常に不安定になっており、雨が強まっています。午前6時頃には幌延(北海道宗谷地方)で1時間に45.5mm、厚真(北海道胆振地方)で1時間に47.5mmと、1時間降水量の統計史上1位を更新するほどの記録的な雨となりました。明日(28日)にかけて前線は北海道付近にかかるため、さらに雨の量が増えそうです。また、台風10号の接近や前線の影響で、31日頃は再び道内で雨の強まる恐れがあります。最新情報に注意が必要です。
室蘭の8月での1時間40mm以上は52年ぶり
北海道内では、停滞前線に伴う活発な雨雲が今日明け方から道北や道央、道南方面にかかり、広い範囲で雨が強まりました。 午前6時頃には幌延(北海道宗谷地方)で1時間に45.5mm、厚真(北海道胆振地方)で1時間に47.5mmと、1時間降水量としては年間を通しての統計史上1位を記録しました。また、室蘭(北海道胆振地方)でも明け方に1時間44.5mmの雨が降り、8月の1時間降水量の2位になりました。室蘭で8月に1時間40mm以上の雨が降るのは、1972年以来のことで、実に52年ぶりです。
前線は明日にかけてゆっくりと南下 引き続き大雨に警戒を
今日昼前には一旦雨が小康状態となった所の多い道内ですが、午後は日本海から再び活発な雨雲が流れ込み、雨が強まる見込みです。局地的に雷を伴って激しい雨となり、道南方面の山沿いを中心に、今日の深夜0時までの12時間でさらに50mmから100mmくらいの雨が予想されています。 今日正午過ぎには一時、夕張川に氾濫注意情報が発表されるなど、これまでの大雨で川の水位が上がっていたり、地盤が緩んでいたりする地域がありますが、これから降る大雨によって、さらに災害の危険度が高まったり、他の地域でも警戒が必要な状況になるかもしれません。川や崖のそばなど危険な場所には引き続き近づかないよう心がけ、最新の気象情報をこまめに確認するようにして下さい。 なお、前線は明日にかけてゆっくりと南下するため、明日には雨の中心は道南方面や道東に移る見込みです。