「大波3兄弟」ら所属の大相撲荒汐部屋がファンと交流 福島県猪苗代町 3日、福島市入り
福島市出身の「大波3兄弟」らが所属する大相撲荒汐部屋は2日、ファンとの交流会を福島県猪苗代町のホテルリステル猪苗代で開いた。次男の若元春(30)=本名・大波港=、三男の若隆景(29)=本名・大波渥=らが3日に福島市で始まる合宿を前に英気を養った。 昼の部には県内を中心に約200人が参加した。荒汐親方(元幕内蒼国来)は「福島合宿でしっかり体をつくり、名古屋場所に向けて頑張っていきたい」とあいさつ。夏場所で十両優勝を果たした若隆景にはホテルから花束が贈られた。 若元春、若隆景らは記念写真やサインの求めに気さくに応じ、ファンと触れ合った。うちわなど手作りの応援グッズを手にした参加者もおり、笑顔を見せて喜んでいた。 会津若松市の主婦伊豆野慶子さん(83)は大ファンという若元春からスマホケースにサインをもらった。「横綱を目指して頑張ってほしい」と声を弾ませた。 荒汐部屋は力士の手形やちゃんこ鍋の販売で得た収益を一般財団法人「小池駿介奨学基金」に寄付した。会津地方の高校生の進学支援に役立てられる。
荒汐部屋は3日に合宿地の福島市に入る。稽古は5日に始まる。合宿日程は16日まで。若元春や若隆景ら所属力士が7月の名古屋場所に向け、福島市相撲場で稽古に励む。 福島合宿は大波三兄弟福島後援会と市の主催。昨年は8月に行ったが、今回は暑さと夏巡業の時期を避けて前倒した。日程が変更される場合もあるが、稽古日は5日、7日、9日、11~13日、15、16日。時間は午前7時30分~同10時。一般観覧を受け付ける。観客数に応じて人数制限する場合がある。 9日には福島後援会が市内のウェディングエルティでウエルカムパーティーを催す。8日には市が「荒汐フェス」と題し、力士と市内の小学生との交流の機会を設ける。