流山児★事務所が高取英・天野天街に捧げる40周年公演「冥王星の使者」スタート
流山児★事務所 創立40周年記念公演「冥王星の使者」が、本日11月21日に東京・Theater新宿スターフィールドで開幕する。 【写真】天野天街 「冥王星の使者」は、月蝕歌劇団の故・高取英が1984年に、流山児★事務所の前身である演劇団の解散公演のために書き下ろした作品。今回は流山児★事務所の創立40周年公演として、流山児祥の脚本・演出、少年王者舘の故・天野天街の脚本・演出協力で立ち上げる。音楽を巻上公一、振付を池田遼、人形製作を山田俊彦が担当。 高橋和巳の小説「邪宗門」に着想を得て創作された本作では、実際に起きた宗教弾圧事件と義経伝説を融合させた“タイムパラドックス演劇”が展開。アマテラスに奪われた地上の統治権を奪い返すべく国津神の復権を唱える宗教集団が、不敬罪で弾圧される。京都の学生下宿で静御前の夢を見ていた高橋はいつの間にか教団の世話をすることに。やがて教団は国家権力との全面戦争を決意し、信徒に一斉蜂起を呼びかけるが……。 本作は高取の七回忌に合わせて天野の演出で上演される予定だったが、7月に天野が死去したことでかなわなかったという。流山児は、天野の演出プランをベースに、元月蝕歌劇団メンバーや、少年王者舘スタッフの協力のもとで作品を作り上げてきたと明かす。また流山児は本作について「敬愛する高取英と天野天街というアングラの天才に捧げる公演」「是非じっくり、高取・天野演劇のテーマである『時間とは、歴史とは、宇宙とは、人間とは』何か?を想像力の翼を広げて考えてみてください」と述べ、「月蝕ファンも少年王者舘ファンも必見のノンストップ・エンターテイメント、乞うご期待!! アングラは死なない!」と観客に呼びかけた。公演は12月1日まで行われる。 ■ 流山児祥 コメント 「冥王星の使者」は、敬愛する高取英と天野天街というアングラの天才に捧げる公演です。 本来、高取英七回忌として天野天街の演出で上演予定でしたが、七月七日、演出家・天野天街の死でそれは叶わぬ夢となりました。アマノの「演出プラン」を軸に、元・月蝕歌劇団の三坂知絵子と森永理科、高取英の教え子だったV・銀太と共同で上演台本を創り上げました。随所に天野テイストをまぶし、彼が熱望した巻上公一&ヒカシューサウンドを全編に散りばめ、人形製作はアマノの代表作「高丘親王航海記」のITOプロジェクトの山田俊彦さん、映像・浜嶋将裕、振付・池田遼といった少年王者舘スタッフも加わって、流山児★事務所でしか出来ない総天然色の《アングラ音楽劇》に仕上がりました。 「冥王星の使者」は、70年安保闘争の最中に発表され、当時の若者たちを熱狂させた高橋和巳のベストセラー小説「邪宗門」に想を得て、高取が1984年、流山児★事務所の前身「演劇団」のために書き下ろしました。太平洋戦争開戦前夜の昭和初期、ある宗教団体の弾圧事件と義経伝説を絡ませた奇想天外なるタイムパラドックス演劇であり、現状変革をアジテートする劇です。70年安保、戦前の昭和、鎌倉時代を旅し、すでに「戦前」と呼ぶべき《現在》へと辿り着きます。是非じっくり、高取・天野演劇のテーマである「時間とは、歴史とは、宇宙とは、人間とは」何か?を想像力の翼を広げて考えてみてください。 月蝕ファンも少年王者舘ファンも必見のノンストップ・エンターテイメント、乞うご期待!! アングラは死なない! ■ 流山児★事務所 創立40周年記念公演「冥王星の使者」 2024年11月21日(木)~12月1日(日) 東京都 Theater新宿スターフィールド 作:高取英 脚本・演出:流山児祥 脚本・演出協力:天野天街 出演:伊藤弘子、栗原茂、上田和弘、里美和彦、平野直美、鈴木麻理、山下直哉、荒木理恵、竹本優希、春はるか、本間隆斗、山川美優、坂本杏奈、高信すみれ、向後絵梨香 / 三坂知絵子 / 森春介 / 流山児祥 ※学生チケット、25歳以下チケットあり。