東京都庁採用試験の倍率が8.9倍に低下/東京
東京都は、東京都職員1類B(大卒程度)採用の第1次試験の受験状況を発表した。受験者数は、全試験区分の合計で6651人で倍率は8.9倍。昨年の9.9倍と比べ、1.0ポイント低下した。今年の就職活動では、民間企業が例年よりも積極的な採用を行い、学生有利の「売り手市場」とも言われており、その影響が表れたものとみられる。 中でも、最も大人数を採用する行政(一般方式)の倍率は8.3倍。昨年の9.5倍よりも1.2ポイントの低下で、落ち込みが目立った。この試験区分の採用予定数は438人で、5186人が申し込み、うち3643人が実際に受験した。 試験は5月4日に実施。全体の採用予定数は744人。9325人が申し込み、6651人が受験。倍率は8.9倍で、受験率は71.3%だった。近年は就職氷河期と言われ、安定した職業として公務員の人気が高まっていた。