ピーター・シェーファーによる異色作『ブラック・コメディ』上演決定 主演は浜中文一
8月17日(土) から9月1日(日) にかけて東京・IMM THEATER にて、舞台『ブラック・コメディ』が上演されることが決定した。 『ブラック・コメディ』ロゴ 英国の劇作家ピーター・シェーファーによる戯曲である本作は、1965 年にロンドンで初演され、その後世界各地で上演。日本では1970年に劇団四季で初演された。売れない若手彫刻家が留守中の隣人宅から数々の調度品を無断で借用し、婚約者の父親と億万長者の美術蒐集家を招き、さも自らの作品かのように仕立てることで愛と富を手に入れようと画策するが、予期せぬ停電でトラブルに発展していく。 ピーター・シェーファーは劇中、室内の電灯がついている設定のときは舞台上を暗く、停電の設定のときは舞台上を明るくするという、明暗が逆転したユニークな手法で表現することで、停電中のパニックを視覚的に際立たせるとともに、登場人物たちの隠された本音や嘘を表出させることに成功した。この異色作にヨーロッパ企画の大歳倫弘が挑む。 主演を務めるのは、舞台俳優としてジャンルを問わず活躍する浜中文一。今作で演じるのは、愛する女性と富を一挙に手に入れるべく画策する若手彫刻家ブリンズリー。突如起きた「停電」という不測の事態と、暗闇の中で次から次へと押し寄せる難題の数々に奮闘する主人公をユーモアたっぷりに演じる。 そして、元AKB48/NMB48で現在はレトロポップユニット・FANCYLABOのメンバーとしてアーティスト活動する市川美織が、ブリンズリーの婚約者キャロルを演じる。 また、元宝塚歌劇団トップスターで退団後は名作ミュージカルやストレートプレイに出演する朝海ひかるが、ブリンズリーと同じアパートの上階に住む女性ミス・ファーニヴァルを、劇団☆新感線や状況劇場を経てドラマや映画で活躍する渡辺いっけいが、ブリンズリーの婚約者キャロルの父親で厳格な性格のメルケット大佐を演じる。 <キャスト・スタッフ コメント> ■大歳倫弘 停電の暗闇が引き起こすトラブルによって、ブリンズリーの人生をひっくり返そうという計画は狂い、彼は窮地に陥っていきます。その様子は時に滑稽にも見えますが、どんな状況になっても「なんとかしよう!」と立ち向かう様に、僕はグッとくるものがありました。 僕は、人生で一度くらい、危険でヤバそうな暗闇に向かって突き進んでいい、と思うタイプです。 1969年に初演が行われてから、世界中で幾度となく再演を重ねられている今作品ですが、今の日本を生きる我々だからこそ、そのテーマや状況も理解しやすく、身近に感じられる部分が多いように思います。ぜひ、皆さんも共に暗闇に立ち向かいましょう。 ■浜中文一 舞台『ブラックコメディ』に出演いたします、浜中文一です。 ブラックコメディという言葉が大好きなのですが、そのまま舞台のタイトルになっているこの作品は僕の大好物です。 個人的には、渡辺いっけいさんと共演したいなと思っておりましたので、それもすごく楽しみです。 暑い時期ではございますが、皆様劇場でお待ちしております。 ■市川美織 はじめまして、舞台『ブラックコメディ』に出演させていただくことになりました市川美織です。 私はコメディが大好きなので、思う存分楽しみたいなと思います♪ また、この戯曲に設定されている照明のギミックはとてもユニークで、どのように演じられるかとてもワクワクしています! 皆様に劇場でお会い出来ることを楽しみにしております。 <公演情報> 『ブラック・コメディ』 原作:ピーター・シェーファー 上演台本・演出:大歳倫弘(ヨーロッパ企画) 出演:浜中文一、市川美織、朝海ひかる、渡辺いっけい 他 【東京公演】 8月17日(土)~9月1日(日) 会場 IMM THEATER