『スナックバス江』は、どうやってアニメ化されたのか? 明美役:高橋李依×森田役:岩崎諒太×芦名みのる監督に聞く、「アニメバス江」の作り方
『スナックバス江』が、アニメ化される━━。 そう聞いた時、やっぱり驚いた。いや、「いつか来るじゃないか」とは思い続けていたけど、いざそれを聞かされると……ビックリする。もしかしたら『バス江』は「なんとなくアニメ化されそうな気がするけど、実際アニメ化されていない」作品群の中でもトップクラスに位置するかもしれない。本当か? 『スナックバス江』画像・動画ギャラリー 『スナックバス江』……週刊ヤングジャンプにて連載されているギャグ漫画であり、作者のフォビドゥン澁川先生の切れ味鋭いギャグと、危ない発言をぶっ放しつつもどこか愛嬌を感じさせる常連客が魅力的な作品。一度ファンになってしまうと、もはや『スナックバス江』なしでは満足できない身体になってしまう作品なのです。 だから、いちファンとしても、「明美ちゃんの声優は誰になるんやろうねぇ?」という意気込みでアニメ化を待っていた。そして、ついにアニメ化が発表された。 みんなが気になっていた明美役……まさかの高橋李依! あの……あの高橋李依さんですか!? エミリアの!? めぐみんの!? 星野アイの!? そして今回「アニメ『スナックバス江』のインタビューできますけど……いかがですか?」というお話が来た際、もう即座に「芦名みのる監督と、明美役の高橋李依さんと、森田役の岩崎諒太さんでお願いします!」と答えた。勢いのままこっちから指名してしまったけど、なぜかそれが通り、このお三方にお話をうかがうことができた。 そもそも、『スナックバス江』アニメ化の企画はどこから生まれたのか? 森田や明美の声優は、どんな経緯で決められていったのか? そして、明美役が高橋李依氏に選ばれた本当の理由とは……? 声優おふたりの演技面だけでなく、監督から「企画立て」や「バス江をアニメ化するために実践したこと」といったテクニカルな面も語られたインタビューとなっています。『スナックバス江』原作ファンの方はもちろん、アニメから入った方も楽しめる記事になっている……はず。よろしくお願いします。 聞き手/ジスマロック・柳本マリエ 編集/実存 ■そもそも、『スナックバス江』はどうアニメ化された? ──まず最初に、芦名監督が今回の監督を務めることになった経緯をお聞きできればと思います。 芦名氏: そもそも、『スナックバス江』はずっと大好きな漫画なのですが、自分の周りにも好きな人が結構いたんですよ。『Re:ゼロから始める異世界生活』や『異世界かるてっと』【※1】などでもご一緒している長月達平先生【※2】とも「バス江おもしろいよなー」っていっつも言っていました。 で、アニメ関係者とかで食事をする時に、事あるごとに「バス江アニメ化してぇ~」とか言ってたんですが、みんな「難しいよな(笑)」とかいって、そのまま日々が経っていきました。3年以上(笑)。 そんなある日、古くからの友人に集英社の人がいるのですが、そいつが「あれ?みのるさんって、バス江アニメ化したいとか言ってなかった?」と言い出して、「ずっと言ってるし、今も言ってるわい!」と。 そこで「じゃあ、紹介するよ」とさらっと言われてしまったので、大急ぎで資料を作って、ヤングジャンプ編集部さんにアニメの企画書を持っていったんです。 岩崎氏: すごっ!(笑) 芦名氏: で、ヤンジャンの副編集長さん(当時)とお会いするのですが、なんかちゃんとした個室のお店に連れていかれてしまって……(笑)。しかも、すごいかしこまってるの。「バス江を好きになってくれてありがとうございます!」と頭さげられて(笑)。 だから、正直よくわかんない流れですよ! 一同: (笑)。 芦名氏: ただ、今の時代、ギャグ漫画のアニメ化って難しいんですよね。収益化が難しい。 だから、「お金出してください」とお願いに行っても、「いや、ギャグは……」と断られてしまう。そんな中、僕が監督脚本をさせていただいた『怪獣娘~ウルトラ怪獣擬人化計画~』の時にご一緒していたプロデューサーさんが、手を上げてくださったんですよ。「芦名さんやりたいんでしょ?」って。 ──そういう経緯があったんですね。 芦名氏: 「本気?」って聞き返しました(笑) ──それほどアニメ化したいと思われていた芦名監督から見て、『バス江』の他の作品にない魅力はどこなのでしょうか? 芦名氏: 簡単に言うと「何度読み返しても飽きない」ってことですね。 長月先生は、「バス江はトイレでウンコしながら3話読むのに最高」と言っていました。これを聞いた時に「たしかにー」と。最新話まで読んでしまったら、また1話に戻ると新鮮な気持ちで楽しめる。自分もそれを試してみたんですけど、本当に何周でも読み返せるんです。「ギャグなのに読み返すのに向いてる」って、すごいと思います。 高橋氏: たしかに、『バス江』はトイレに置いておきたいタイプの漫画かもしれない!(笑) 岩崎氏: 長さもちょうどいいですからね! ■明美、森田役はどうやって決まった? ──高橋さんは、どんな経緯で明美役を担当することになったのでしょうか? 正直、「高橋さんなんだ!?」という驚きがありました。 高橋氏: 私の場合は完全にオファーでしたね。最初から「明美役」でどストレート指名をいただいていました。そこで事務所が「ぜひ!」とGOサインを出してくれたので……「事務所がオッケーしてくれてよかった!」という感じです。 芦名氏: もう最初から高橋さんがいいって思ってました。 ただ内容が内容なので、高橋さんに別の仕事であったとき、雑談がてら「高橋って、事務所的にどこまでオッケーなの……?」って聞きました。 高橋氏: そう、本当に事務所単位の問題なんですよ! いや、今の言い方よくないかも……?(笑) 一同: (笑)。 高橋氏: たとえば、同時期に子ども向け番組をやっていたりすると、万が一子どもたちの耳に入った時に「あれ?同じ声の人がこんなこと言ってる?」なんてことにならないよう配慮しておきたかったり。別作品に迷惑がかからないようにしたいという思いのもと……『バス江』に関しては事務所からも「大丈夫」という判断をいただけました。 だから、「バス江の魅力を理解してくれて良い事務所……!出られて嬉しいなぁ……!」って(笑)。 ──実際に明美役のオファーが来た際は、どんな気持ちだったのでしょう? 高橋氏: もう、覚悟は最初の時点で決まっていました。あとは「実現するかどうか」を願っていた感じでしたね。ダメになる理由がいっぱいあったと思うから……(笑)。 ──岩崎さんはどんな経緯で森田役を担当することになったのでしょうか? 岩崎氏: こちらはオーディションで決まった形でしたね。森田は「エセ関西弁」のキャラではあるんですけど、自分は大阪出身なので、まず最初に「エセ関西弁……?」と思いました。だからもう、一生懸命自分なりの「エセ関西弁」を作り上げていきましたね。 そして森田のキャラクター性もすごいというか……やはり伝わってくるんですよね、「あ、童貞だ。」というのが(笑)。やはりそこでの「男子ならではの、わかる!」という共感も大きかったので、そこから作品にグッと入り込めたような感じがしました。 でも、やっぱりオーディションに受かった時の衝撃はすごかったですね。 「受かったんだ!?」というか。 芦名氏: 高橋さんやバス江役の斉藤貴美子さんは指名でしたが、岩崎くんはオーディションだったよね。オーディションの方法っていくつかあるんですが、今回は少数候補を絞っての指名オーディションでした。僕と音響監督とプロデューサーが、本当に人選を絞ったうえでオーディションを行いました。 高橋氏: 「最初から最終選考」みたいな感じだったんですね。 芦名氏: そうそう。最初の段階でこの人できそうってイメージで候補だしているから、みんな上手いんです! やっぱり『スナックバス江』はキャストのチョイスによってかなり影響が出る作品なので、その辺りは明確に理由を持たせたうえで選考しました。 ──監督の中で、今作のキャスティングにおける明確な判断基準があったということでしょうか。 芦名氏: そうですね。「自然な呼吸の演技が向いているかどうか」を大切にバランスも踏まえて選考させていただきました。 ギャグ漫画のアニメ化って、最近は「テンポが早ければ早いほど良い」という風潮になっているところがあると僕は思います。ショートアニメや、YouTubeで公開されている動画なんて、まさに顕著ですよね。 ただ、今作の舞台になる「スナック」は、そういうテンポの空間じゃありません。基本的にスナックは「ゆっくりできる空間」なので、自然な会話をディレクションとしても意識しています。 芦名氏: 最近ネットで「声優は自然な演技ができない」とか書かれているのを見たんですよ。いやいや、それは違うぞと。声優さんって収録のときはアニメが完成していない状態で演技しなきゃいけないですし、場合によっては本当に絵がほぼないときもあるわけです。 そこで重要なのは、音響監督や監督によるディレクションだと自分は考えていて、最初に「そこのコミュニケーションをすごい大切にするよ」とは声優さん全員には伝えていました。 ちなみに、自然な演技をするために「台本になくても、ため息や息をつく演技はガンガンいれてね」という部分まで指示しています。 ──「自然さ」を重要視されていたんですね。 芦名氏: ゆったり飲みながらカウンターでしゃべる会話なのだから、やはり演技も自然であるべきだと思います。「このシーンはこの人がしゃべる」という指示が出ているからしゃべるのではなく、その場にいるかのように会話してもらうという感じですね。だから……かなり自然に、ヒドい会話をしていると思います(笑)。 これが実現できているのは、やはりキャストさんの実力だと思いますね。 高橋氏: 「自然な演技」って、個人的にそれぞれのジャンルにあるものだと思うんです。それこそ「子ども向けアニメの自然な演技」もあれば、朝アニメ・夕方アニメ・深夜アニメ……それぞれのジャンルや作風、時間帯に合わせた「自然な演技」があります。 だから、「自然な演技=抑揚が少ない演技」と決めつけてしまうのは、個人的にはもったいないと捉えていて。「自然」というのも、実はいっぱいあるんですよね。 芦名氏: 今回はそれができているよね。声優さんについては本当にストレスがなかった。 ■「ギャグの概念」を、一度壊す必要があった。『バス江』が他のアニメと全く違うところ ──ちょうど「自然な演技」の話題が出たのでお聞きしたいのですが、やはり『バス江』は原作から「テンポ感」が重要な作品だと思います。映像化する際も、これまでのギャグ漫画のアニメ化とはかなり違った距離感や呼吸の間が求められる作品なのではないでしょうか? 高橋氏: 私……最初は『バス江』をハイテンションギャグコメディだと思っていたんです。 この印象が全く違ったのが、もう目から鱗でした! さっき監督もおっしゃっていましたが、舞台がスナックであるがゆえのテンション……つまり、どちらかというと「ダウナーコメディ」なんですよね。 ──たしかに、『バス江』はローテンションなところがありますよね。 高橋氏: そうそう! そこの「ハイテンションではなく、ローテンション」だと認識するまでに、キャスト一同が試行錯誤を重ねていたと思います。なんだか、「新しいギャグ」という感覚がありますね。30分尺で「ローテンションコメディ」をやる作品って、私は中々経験がありませんでした。 だから、自分の中にあった「ギャグ」の概念を一度壊してから臨む必要があったところに、驚きと新鮮さを感じていましたね。 芦名氏: みんな最初「しゃべる間が、実際のセリフより長い」って言ってましたよね。 それこそ『異世界かるてっと』なんかはめちゃくちゃセリフが詰まってましたからね。 高橋氏: そう、別作品と比べると体感として間が長いんです! 逆に『異世界かるてっと』ぐらいセリフを巻けた方が、ギャグとしては安心するんです。セリフで畳みかけているからこそ、こちらも「面白い」と体感できますし。 そんな中、今回の『バス江』のテンポ感は、演者としては達成感がないんです……! でも、実際に収録しているスタジオのみなさんは笑っているから、「これは多分……行けているのかな?」と徐々に掴んでいくような感じでしたね。 芦名氏: 完全にこちらで「このセリフはここまで」と決めていないんですよね。 だから、セリフの途中で息を飲んでもいいし、溜めを挟んでもいい。 関東の人にはちょっと伝わりづらいかもしれないのですが、故やしきたかじんさんが昔やっていた『たかじんnoばぁ~』という番組があったんです。バー形式で、深夜にゲストを呼んでしゃべってって。そういう感じがいいんじゃないかなあと思ったんです。 ファンの中には『バス江』をハイテンポで作ってほしかった人もいると思うんです。でも、それは他のギャグ作品でもできるんで、『バス江』でやることじゃないと自分は思っています。そもそも『バス江』って、実は会話内容がめちゃくちゃ難しいんですよ。 ギャグやセリフがそもそも高度なので、ハイテンポで流すと脳に入っていかないです。 高橋氏: たしかに。セリフのひとつひとつを流しちゃうともったいないタイプの作品ですよね。 芦名氏: ただ、全部ローテンポで作ってるわけじゃないんです。 回によってはハイテンポな時もあります。 ──エピソードによって、ギアの切り替えがあったりするんですね。 芦名氏: その回によって、結構ギアは切り替えていますね。そこのテンションを統一するために、最初に収録のテストを撮ったんですけど……「それはスナックじゃなくてショーパブだよ高橋!」と。 高橋さんが勉強しにいったスナックがちょっとね……(笑)。 ──えっ、高橋さんはスナックに行かれたんですか? 高橋氏: そうなんです! 「スナックの空気感を知っておきたいなぁ」と思ったので、おすすめの場所を教えてもらいまして。そしたら行ったスナックがパフォーマンスも豊かですし、楽しくてにぎやかな場所だったもので…….。「あ、スナックってこんなに声張るんだ!」と思ってしまったというか(笑)。 芦名氏: そこはお店をチョイスした僕とプロデューサーに問題がありましたね(笑)。 ちょっとノリが良すぎる店に……、いや、あれは高橋のノリが良かったからでは……? 高橋氏: だからある意味、明美のキャラ作りは「引き算」的なところがありましたね。 「最初に足しすぎてしまった」とも言えるんですけど……(笑)。 ──岩崎さんの中で、「バス江の空気感」はどのように捉えられているのでしょうか? 岩崎氏: 森田は結構ツッコミやかき回す役に回ることが多いので、森田が登場する回は全体的にテンポが早めな印象がありますね。他にも明美とタツ兄のやり取りを見ながら「あぁ、これがやっぱスナックやな」と……。なんだかんだ、タツ兄が一番上手くバランスを取ってくれてますよね? 芦名氏: (落合)福嗣はねぇ……。 もうオーディションの音源を聞いた瞬間に「タツ兄だ!」と思いました。 僕は福嗣のお父さん(落合博満)【※3】の大ファンなんですよ。でも、それが理由じゃなくて、あるアニメをたまたま見た時に「この人いい演技するなあ……、落合福嗣じゃん!」となっての指名オーディションでした。 だから、ある意味悔しいんですよね。収録現場で福嗣に会った時も、「お前のお父さんが好きだから選んだわけじゃねえからな!お前のオーディションが良かったからだからな!?」って言いました(笑)。 高橋氏: ツンデレ構文だけどめっちゃ褒めてる! 芦名氏: 岩崎くんもイメージ通りでしたよ。森田って絶対声は高いと思ってたので。 岩崎氏: やはり森田も意識をしないとテンポが早くなってしまうので、そこをスナックの空気感に合わせていくのが中々難しかったですね。「意識的にギアを落としていかなければならない」ところが、他の現場とはちょっと違うと思います。 ■明美は、森田に対してだけ「投げ捨てるような勢い」 芦名氏: 「関西弁」で言うと、アニメの関西弁キャラってみんなテンポが早くなりがちなんです。でも、実際はゆっくりしゃべる関西の人もちゃんといるんですよ。 それなのに、「アニメの関西弁」になると、途端にみんなマッハしゃべりになる。つまり、アニメにおいては関西弁がある種の「記号」になっちゃってるんですよね。でも、今回はその記号には入らないぞと。だから森田も「エセ関西弁」ではあるんですけど、落ち着いたテンポで会話しているシーンがあったりします。 岩崎氏: 「スナック」だと考えると飲みの場の空気感もあり、ゆっくりしゃべるとは思うんですよ。ただ、「ギャグ」となるとツッコミに対しての勢いなどで割り増しされてしまったりするんです。「まくし立てないといけない」という気持ちが湧いてくるというか……。 そこに対してしっかりと「ここはスナックだぞ」という意識を持たせないといけないのが、難しいところかなと。 芦名氏: 森田はそこが一番あるよね。むしろ、その「しゃべってる相手によってスピードが違う」のが森田の面白いところでもあります。 ただ、個人的に明美と森田は一番テンポ感が近いと思います。明美の接客の距離感も実は森田が一番近かったりするし、演技のテンポ感もかなり近いです。声のトーンも森田を相手にしている時だけ気持ち「素」に近づくというか。やっぱり明美と森田は「友達感」のあるトークが多いですから。 高橋氏: 「やい森田!」から始まる回もあったりしますからね(笑)。 森田以外のキャラにはお客さん意識を持ってしゃべっていたりするんですけど、森田に対してだけは「投げ捨てる」ような勢いで言い返してしまいます。「たしかに明美のそういう言い回しは森田限定かもしれないな」と、完成した音源を聞きながら思ったりしました。 ──その「友達感」というような空気は徐々に現場で作り上げられていったものなのでしょうか? 高橋氏: もう……みんな「戦友」ですよね! 一同: (笑)。 高橋氏: 結構「明美と客の1対1」のパートも多かったりするので、もう演者同士も「とにかくこのパートをふたりで走り切ろう!」みたいな……(笑)。 岩崎氏: 相手方にも絶対的な信頼があるので、あとは自分の勝負でもありますよね。 「任せれば、ちゃんと返してくれる」というお互いの信頼感はありましたね(笑)。 芦名氏: 「場面転換」がないのも大きいかもしれないですね。基本的にスナックの中だけで話が展開されるから、逃げ場がない。「え、これ3人で回すんすか?」みたいな回ばっかりじゃん(笑)。 要は、誰かがしゃべらないと何も場面が動かないんですよ。 アニメの舞台的にも、キャラがずーっとしゃべってる必要があります。 だから、いくつか「アニメでしゃべる用」にセリフを変えている箇所もあったりします。漫画で読むとテキストで理解できるところも、アニメで音になってしまうとわかりづらかったりするんですよね。『バス江』はそこのテキストも重要だからこそ、アニメになっても伝わるように調整しています。 ──たしかに原作の『バス江』は、アニメで表現するのが難しいルビ芸(セリフの文字に特殊なルビが振ってあるネタ)が多いですよね。 芦名氏: ルビ芸はいろいろなパターンで仕込んでいますね。ちょっとした言い回しなども、「こうした方が伝わるんじゃないか」と調整していたりします。 それこそ現場で高橋から「明美だったらさっきの返しに対してここから入ってもいいんじゃないか」といった提案が出ることもあるので、アニメ化のための調整はみんな現場でどんどん言ってくれていますね。 だからこの間、原作のフォビドゥン澁川先生に「現場でどんどん変えてすいません!」と謝りました。あ、原作の内容を妙な形に変えているわけではありません! 高橋氏: フォビドゥン先生はリモートで毎回収録に参加されていますよね。 あれって、なんかあったら聞くような感じなんですか? 芦名氏: なにか質問とかがあれば、先生に聞いたりはしていましたね。「これ、大丈夫ですか?」って。でも先生も収録を楽しんでくださっているらしく、安心はしました。とにかく、「アニメで通じやすい言葉に変えていく」ようなイメージですね。 ──岩崎さんにお聞きしてみたいのですが……やはりいち『バス江』ファンとしても「森田を演じる」ということにはすごく覚悟が必要なんじゃないかと思います。実際にオーディションを受けた時に、「えっ、この役ですか!?」という驚きはあったりしたのでしょうか? 岩崎氏: オーディションに参加するまで原作の『バス江』を知らなかったんです。決まってから改めて調べてみると……「あ、これはとんでもないキャラクターだったんだ」と(笑)。 だけど、自分としてはある意味それが誇らしくもありましたし、森田というキャラを演じることは全然オッケーでした。むしろ、「みなさんのこの期待にどうやって応えればいいのか」という部分が心配でしたね。森田は「思い」というか……いろいろな「念」が詰まったキャラですから。 ──そうですよね。そこから実際に森田を演じてみた手応えや所感などはいかがでしたか? 岩崎氏: そこが難しいんですよね。そもそもの「演技をする上での、エセ関西弁とは?」という課題もありますし、森田の「純粋な気持ち悪さ」をどうやって出して行くのかも難しいんです。 芦名氏: でも、森田ってめちゃくちゃ良い子だよね。 岩崎氏: やっぱり森田は「純粋」なんですよね。 ある意味「まっすぐ」でもあるんですけど……(笑)。 時には理にかなっていることも言うし、普通の人なら絶対に口には出さないようなことを当然のように言い放つキャラでもあります。そこの「タガの外れ方」をどうやって演じれば森田の美味しいところが伝わるのかな、ということはずっと考えていました。 ──やはり森田の「エセ関西弁」を演技で表現するのは難しいのでしょうか。 岩崎氏: やっぱり難しいですね。なので今回は、監督から「もう全然関西弁でやっちゃっていいよ」と言っていただきました。 芦名氏: 岩崎くんも自分も関西出身なのですが、アニメの関西弁ってやっぱり自然な会話としては違和感があるんですよ。誇張されているというか。 なので、「そのままでもいいのでは?」と思っての指示ですね。森田の「エセ関西弁」はたしかに「エセ」ではあるんです。ただ、それは「言い回し」がエセなだけなので、音そのものは関西弁で言っちゃっても大丈夫だと思いました。 岩崎氏: そこも踏まえつつやっているんですが......そもそも、森田は全然普通の関西弁でしゃべってるシーンも結構多いんですよ。たまに、関西弁のキャラクターだけど台本上で関西弁に違和感があって、「こうするのはどうでしょうか?」とこちらから相談をするケースもあります。 ただ、森田に関しては普通に台本上でも違和感を感じないんです。エセ関西弁と言われている森田の方が、逆に関西弁として通っているという(笑)。 芦名氏: 一部のところ以外はほとんどそうですね。 原作を読んでいる時、やっぱりみんな脳内では「森田のセリフ」がちゃんと関西弁の音で流れていると思うんです。しかも、森田ってなんだかんだ優秀だからエセでも使い続けてたら普通の関西人くらいしゃべれそうなんですよね……(笑)。 ■アニメ化において重視したのは「山田が○○になっていく」ところ ──ちなみに、いま収録はどのくらいまで進んでいるのでしょうか? 高橋氏: 全話完了しております! ──そうなのですね。先ほども「演じる中での変化」について語られていましたが、『バス江』を1話から最終話まで収録する中で変わっていった部分などがあれば、もう少し詳しくお聞きしてみたいです。 高橋氏: やはり最初はテンポ感や、『バス江』のイメージにこちらが合わせていくような感じでした。演じる側も「これで合っていますか?」と認識をすり合わせていくような距離感でしたね。 ですが、話数を追うごとに演者側から「こんなのはどうでしょうか?」と提案するパターンがどんどん増えていったと思います。それぞれの役者さんが「彼なら・彼女ならこうするんじゃないか」という解像度が上がってきて、演者の遊び心を感じさせる場面が増えているんじゃないかなと(笑)。 段々と、「キャラが肌に馴染んでいった」ような印象ですね。 芦名氏: 演者全体が、段々相手と自分のセリフの「間を埋める反応」のパターンが増えてきたんですよね。たとえば、タツ兄の「え~……それはさぁ」という切り出し方をひとつ取っても、演者がアドリブで足してくれていたりするんです。 つまり、こちらが脚本に書いていない「間」をどんどん演者側が自然に埋めてくれるようになったから、調整する部分が少なくなっていきました。 アニメの収録って、基本的に撮ってから間を縮めたり調整したりするんです。 で、普通のアニメはバトルの尺を流したり、背景を映したりすることでなんとか調整するんですが、『バス江』はスナックの中でお話が完結するのでそれができません。だけど、収録が進むにつれて演者側でそこの「間」を埋めてくれるようになったので、制作的にも助かりましたね。 高橋氏: 現場によっては、そういう「間を埋める演技」は濃い味になってしまう場合もあり……過剰に入れてしまわないように気をつけています。 芦名氏: 逆に、その間を埋める演技をもらえればもらえるほど「あぁ、じゃあここも絵を追加しないとな……」と思ったりもします(笑)。そこは後半の回になればなるほど、演者側でやってくれています。 高橋氏: 全体的に、「呼吸が分かってくる」みたいなイメージですかね。 たとえば海外の吹き替え作品だと、吹き替え元の役者さんに呼吸を合わせに行ったりすることがあります。これは役者さんが「生の人間」だからできることなのですが、一方で元の呼吸が存在しないアニメのキャラクターに「呼吸を合わせる」のは、中々な自家発電です。 というか、やはりそこが声優としては「至りたいところ」というか……。 『バス江』の明美ちゃんとは、そんな感覚に少しずつ近付けているような気がするので、「もっと続けたいなぁ」と思ってしまいます。それこそ1年くらいかけて『バス江』を放送し続けて……(笑)。 芦名氏: いや死ぬわ! 一同: (笑)。 芦名氏: たしかに、ある意味その「呼吸を合わせる」ことが「自然な演技」の解釈のひとつなのかもしれません。やっぱり収録をしている側としても、「ちゃんと飲み屋の会話してんなぁ」と思える仕上がりになっています。まぁ、会話している内容はめちゃくちゃひどいけど……(笑)。 ──これまでのお話を聞いていて感じたのですが、制作側としては「これまでのギャグアニメとは逆の作り方をする」ような感覚だったりするのでしょうか? 高橋氏: どうなんでしょう。私たち声優陣からすると「いつもと逆」に感じたわけですが、クリエイティブチームの間では違ったりするのかも……? 芦名氏: いや、我々もかなりチャレンジしてる作品だと思います。 実は今作の中でかなり意識したのが、「山田がスナックバス江の常連になっていくところ」です。1話はテンポもかなりゆっくりなんですけど、後半に行けば行くほど山田が他の客にも物怖じせず、ちゃんとしゃべりに行くようになっています。 そういう「常連になる前の山田は探り探りでしゃべっている」という点なども上手く表現できたので、「ギャグアニメ」として見ると異色な作品にはなると思います。 ある意味、雰囲気としては「舞台」に近い感じですよね。演技をする場所がある程度定められている、少人数な舞台の空気に近いのかもしれません。 ■今明かされる、明美役に高橋李依が選ばれた本当の理由 ──先ほどからも何度かお話しいただいているとも思うのですが、やはり『スナックバス江』をアニメ化するにあたって、「バス江とはこうだ」「バス江らしさはこんな感じ」といった感覚がチーム内で共有されていないと、制作が難しいのではないかと考えています。原作にある種の「繊細さ」があるからこそ、そこの「スナックバス江の定義」をお聞きしてみたいです。 高橋氏: 先ほどと重複しちゃうところはあるんですが、私たち役者陣としては「実はハイテンションギャグじゃなかった」という点から、「バス江らしさ」は徐々に掴めていった気がします。 逆に、アニメスタッフの中に「ハイテンション派閥」の人っていたりしたんですか……? 芦名氏: いや、いないです。 僕が「そんなんじゃねえから」って言って終わりです。 一同: (笑)。 芦名氏: ただ、やっぱり「動き」がないとアニメは飽きられちゃうんですよね。だから、一見ローテンションで動きがないように見えたとしても、「お酒を作る仕草」などはしっかり作っています。 高橋氏: 「ちゃんとスナックしよう」みたいなところですか? 芦名氏: そうそう、「ちゃんとスナックしよう」だね! ただ、明美は1話の時点でヤバい飲み方をしてるけど(笑)。まぁ、そういうアウトなことは要所要所でしてるんですが、接客をしている時はちゃんとお酒を入れて、ドリンクを入れて、混ぜて……。そういう普通の所作の部分は、限りなくスナックへの敬意を持った上で作っています。 だから、今作を見て、「スナックって悪くないな、怖くないんだな」と思ってもらえたら嬉しいですよね。実は、アニメの企画書にも「飲酒文化と、カラオケ文化と、夜の街を救いたい!」と書いていたんです。そして最後に「そして、それにかこつけて経費で酒が飲みたい」と書いて集英社に持っていってGOサインが出ました(笑)。 高橋氏: いや、最後の部分が採用されたかはわからないですけどね!?(笑) 岩崎氏: 潔い!(笑) 芦名氏: とにかく、「ここからスナックに興味を持ってくれたらいいなぁ」という使命感はちょっとあったりします。日常生活の中で「スナックに行ってもいいかな」と思えるようには作りたいですね。 でも、実際のスナックは流石に『バス江』ほど下品な話ばっかりしてないと思うんですけど……(笑)。それこそ森田も他の客がいたら、そういう話はあんまりしないよね? 岩崎氏: そうですね。 僕も人見知りではあるので、そこの人見知りっぷりも森田と共通しています。 ──ちなみに、高橋さんの中で「明美と共通する部分」はあったりするのでしょうか? 高橋氏: 私は絶対ないと思ってたんですけど、監督から「高橋が飲んでる時のやつやってよ」と言われて……。 芦名氏: それは言わんとこうと思って黙ってたのに!! いや、してもいいけど! ──えっ、どういうことでしょう? 高橋氏: 多分、私が明美を演じることに驚く方も結構多いと思うんですけど……実のところ、私自身も「なんで私にダイレクトオファーをいただけたんだろう?」とは思っていました。そんなことを考えていたら、監督から「飲み会の席で、おじさんに対してする反応が明美っぽい」と言っていただいて(笑)。 あの時、正確にはなんて言ってくれてたんでしたっけ? 芦名氏: たしか、「“あぁ~”の言い方が違う」という話題でその話が出たんです。「高橋が飲んでる時、相手が何言ってるかわからないけど、とりあえず場を収めるために“あぁ~”って言った時の“あぁ~”がすごい明美っぽかった」って言いました。 高橋氏: そうそう、そこの引き出しの出し方が上手いと思いました。 「あぁ、酒の席のアレね!」みたいな……(笑)。 このアドバイスは明美の演技の方向性として、すごく参考になりましたね。 やはり明美は、スナックに来てくれてるお客さんを心の底から可愛がって、面白がっています。「見下す」といったことは一切なく、愛情をもって雑に扱っていけたら良いなと思っています。ある意味、そこに私の中にある「雑さ」みたいなものをいっぱい詰め込んでいますね。 芦名氏: 高橋さんとはこうやって話が通じてるから上手く説明できるんですけど、ここが通じない人と仕事をすると、「演技の方向性」を伝えるのって本当に難しいんですよ。 監督が思っていることが100%声優さんに伝わるわけではないし、声優さんの考えている演技の意味が監督側に100%伝わるわけでもない。そのために音響監督さんがいるんですけど、それでも難しいです。 そして高橋さんとは『異世界かるてっと』などでご一緒させていただいた時に、「めちゃくちゃ真面目な人」だということはわかっていました。説明をすればそれを一生懸命考えてくれるし、分からなかった時はハッキリ「わかんない」と言ってくれる。その上で、落としどころなども相談してくれます。 これをできる人が一番のメインであってほしいと自分は思っているので、明美役が高橋さんになった時点で「このアニメはもう大丈夫だ」と考えていました。それこそ現場では、バス江ママ役の斉藤貴美子さんと高橋さんが本当に「ママとチーママ」みたいに上手く場を回してくれているので……。 岩崎氏: それは本当にそうですね(笑)。 芦名氏: だから、後になればなるほどテストの段階で「もうこれでいいんじゃない?」と思うようになってきました(笑)。収録側も「いいねぇ……」と客気分で見てしまっていますね。 そういった演技の方向性を上手く伝えるため、今回はキャストのみなさんに「わからなかったらどんどん聞いてくださいね」と伝えていました。こちらの意図を全部しっかりと伝えて、お互いにディスカッションをしていきました。 ■もしかしたら、これが監督最後の作品になるかもしれない(?) ──たしかに、明美は「回し役」でもありますよね。原作を読んでいる時はあまりその視点がなかったです。 高橋氏: タイトルも『スナックバス江』だから、当初は主演だとも思ってなかったんです。 後になって、「あれ?もしかして私主演!?」みたいな(笑)。 その上で、セリフ量もめちゃくちゃ多くて……。チェック時間も普段やっている30分アニメの倍はかかっていますね。正確なワード数を数えたことはないんですが、多分すごい量になっていると思います。 ──個人的な印象になるのですが、明美は高橋さんが普段演じられているキャラと比較しても、年齢や演技の方向性が全然違うキャラなのではないかと思います。実際、高橋さん自身の視点から見ても、これまで演じてきたキャラの中では特殊な存在なのでしょうか? 高橋氏: そもそも、明美ちゃんみたいなキャラがアニメに出ること自体少ない気がします!(笑) 芦名氏: でも、やっぱり演技の中では低い声ですよね。 高橋氏: 限りなく私の地声に近いと思います。もう私も歳を重ねて、明美ちゃんに近い年齢にもなってきたので……そういうタイミングで任せていただけたのはありがたいですね。 芦名氏: 高橋さんはメインヒロイン……要は若いキャラの演技をたくさんやってきていると思うんですけど、明美みたいな年齢のキャラもできることは最初からわかっていました。ただ、多分オファーがないんだろうなと……。だからこそ、今ここで明美役をオファーしたんです。 1話を見た視聴者の方が、明美の接客の演技を聞いて「高橋李依」のイメージと合致するのかどうかはちょっと気になりますよね。多分、みなさんもうちょっと高い感じの声をイメージしているような気がします。 ──正直、「高橋さんが演じている明美」が現時点(インタビューは放送前に収録)だとあまりイメージできていないんです。 高橋氏: 原作ではフォビドゥン先生が描かれる、ちょっとモチッとした可愛い明美ちゃんも出てきたりして。 声や振る舞いを可愛くしたい!という気持ちも湧いてきてしまうのですが、今回は「スナックっぽさ」を追求していることもあり、可愛い萌えキャラではなく、「この明美がいるスナックに行ってみたい!」とリアルに思ってもらえるようなラインを狙いたいなと思っています。 何度か話題に出ている「スナックを楽しんでもらう」というテーマに合わせにいった部分ですね。 芦名氏: あの声で説教されたい人も多いんじゃないですか? ちょっと酒を入れながら「はぁ……」って言われるあの感じというか……。 あれでスナックは時間料金じゃなくてセット料金だから最高だよね! 岩崎氏: 明美のツッコミとか罵倒のキレの良さが、めちゃくちゃ聞いてて心地いいんですよ! 高橋氏: そうなんですか!?(笑) 芦名氏: みんな言うもん、「バス江の面子が揃ってたらこのスナック絶対売れてる!」って。 「もうタレントしかおらんぞ!?」みたいな(笑)。 ──最後の質問になるのですが、みなさんが『スナックバス江』の制作に参加されている中で「ここはヤバかったな」と感じたシーンなどがあれば、お聞かせください。 芦名氏: ヤバくないところが……ないです。 高橋氏: 基本ヤバいんですけど……「そのキャラが出てくるんだ!?」というキャラが出てきた時には、特に驚きましたね。「その世界線あるんだ!?」と思えます(笑)。 岩崎氏: この作品は「力の入れ具合」がすごいんですよね。毎回「そこにそんな力かける!?」と思います。なんかもう……全力でいろいろなものを顧みずに作り上げています。そんな作品に関われているのが誇らしくもありますし、なんだか「ひとつの伝説に関われた」ような気がします。 芦名氏: もしかしたら『バス江』が僕の最後の作品になるかもしれないですね。 いい思い出をありがとう……! 高橋氏: 監督、これまでお疲れさまでした(笑)。 芦名氏: もう本当にいろいろな方面に頭を下げたり、逆に中指を立てたりしながら、アニメ『スナックバス江』を作り上げています。そしてたくさんの方の協力があって、このコンテンツはできあがっています。まだ放送は始まったばかりですが、監督としては「やってて良かったな」と思いますね。(了) 今回の取材を経て個人的に印象に残っているのは、「『スナックバス江』はローテンションコメディである」ということ。要所要所でハイテンションになる部分はあれど、たしかに土台はローテンションかつ、小気味よいテンポの会話劇が繰り広げられているのが『バス江』の特徴でもある。 原作を読んでいた時に、これはあまり意識しないまま読み進めていました。アニメ化するにあたって、ここの「土台はローテンション」という部分をフィーチャーされていたのは、意外なポイントでした。 インタビュー内でも何度か触れられていましたが、アニメ『バス江』は後半からさらにエンジンがかかってくるとのこと。声優さんの演技だけでなく、原作に登場したあんなゲストやこんなゲストも……しっかり登場するそうです。みんな「アイツら絶対出ないだろ」と思っているあのキャラも……出るかも? そんなアニメ『スナックバス江』、ぜひご覧ください。まだまだ1話が始まったばかりなので……まさに「今優しくしたらヤレる流れ」ってやつですね。みなさんも、ぜひ「最低野郎<ボトムズ>」になってください。
電ファミニコゲーマー:
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