初優勝から苦節6年、フチョビッチ 2度目のツアーV「一生懸命努力してきた」<男子テニス>
ティリアク・オープン
男子テニスのティリアク・オープン(ルーマニア/ブカレスト、クレー、ATP250)は19日、シングルス決勝が行われ、世界ランク82位のM・フチョビッチ(ハンガリー)が第5シードのM・ナヴォーネ(アルゼンチン)を6-4, 7-5のストレートで下し、約6年ぶり2度目のツアー優勝を成し遂げた。 【大坂なおみ、日比野菜緒、シフィオンテクらマドリッドOP組合せ】 32歳のフチョビッチは今大会、第2シードのT・フリークスポール(オランダ)、第4シードのA・タビロ(チリ)らシード勢を撃破し決勝に駒を進めた。 迎えた決勝戦の第1セット、フチョビッチは序盤で2度のブレークを奪い4ゲーム連取に成功する。その後1度は追いつかれたものの、第10ゲームで3度目のブレークを果たし優勝まであと1セットとする。 第2セット、フチョビッチは第3ゲームで先にブレークを許したものの、第8ゲームでブレークバックに成功する。さらに第12ゲームでチャンピオンシップポイントとなるブレークポイントを握ると、最後はナヴォーネのフォアハンドがアウトとなり、優勝を果たした。 フチョビッチはこれがツアー2勝目。初優勝は2018年5月のバンク・エリック・ストゥルザ・ジュネーブ・オープン(スイス/ジュネーブ、レッドクレー、ATP250)だったため、約6年ぶりのタイトル獲得となった。 男子プロテニス協会のATP公式サイトにはフチョビッチのコメントが掲載されている。 「とてもいい気分だよ。ATP250の大会で優勝するのは久しぶりだから、最高の気分だ。このために僕は一生懸命努力してきた。今日は厳しい試合だったけど、最後まで戦い続けたよ」 優勝したフチョビッチは4月22日付ATP世界ランキングで82位から53位にジャンプアップする。 一方、敗れたナヴォーネはツアー初優勝とはならなかったものの、22日には世界ランク41位となり、自身初のトップ50入りを果たす。
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