小池知事の厳しさに「ビビっている」と…候補者への警備を揶揄する言動 都知事選で浮かび上がった問題点
選挙においては、対立候補の言動を何から何まで批判するような言説がまかり通るところがあります。政治的主張の左右を問わず、こうした傾向が強まっている気がしてなりません。本来、政治とは利害が対立する多様な意見を調整しながら、落としどころを探っていくもののはず。
主義主張だけを常に主張して、一切妥協しないというのであれば、それはもはや政治ではなく活動です。政治を志すのであれば、この清濁併せのむ度量や、反対意見も認めるだけの度量が必要ではないかと思います。
こうしたなか、主張の異なる候補者同士が示し合わせて同じ場所で合同演説会を開くなど、党派を超えた新たな取り組みも生まれています。投票日まであと5日。建設的な選挙戦を期待します。
■飯田浩司(いいだ・こうじ) 1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組のパーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、「飯田浩司のOK!Cozy up!」(月~金曜朝6―8時)を担当。趣味は野球観戦(阪神ファン)、鉄道・飛行機鑑賞、競馬、読書など。