線路と道路を走る世界初の乗り物DMVを自分で運転 徳島・阿佐鉄が体験ツアー、鉄道ファン8人楽しむ
海陽町の阿佐海岸鉄道が運行するデュアル・モード・ビークル(DMV)をバスモードで運転できる日帰りツアーがあり、鉄道ファン8人が参加した。 【動画】DMV開業 全国からファンにぎわう モードチェンジに興奮 地元住民、観光の活性化期待 同町四方原の阿波海南文化村の駐車場にコースを設置。乗務員の制服や帽子を身につけた参加者は大谷尚義専務に教わりながら、本番さながらに出発前の点呼やドアの開け閉め、安全確認を行い、DMVを1人約15分間、運転した。コースには、道路から線路へ乗り入れる際の誘導路「モードインターチェンジ」に見立てたマットが敷かれ、参加者は正しい位置にタイヤが載るように慎重にハンドルを操作した。 同町久保の阿佐海岸鉄道本社では、車両基地のレールに載ったDMVに乗り込み、バスと鉄道のモードチェンジを行う際のボタン操作も体験。一通り体験を済ませた参加者は、近くの宍喰駅に運転体験修了者の証しとなるネームプレートを掲げ、DMVで文化村まで移動後、大谷専務から修了証と記念品を受け取った。 大阪府東大阪市の会社員奥谷秋穂さん(30)は「DMV推しなので運転はドキドキが止まらなかった」と満足そうに話した。 ツアーはみなみ阿波観光局(美波町)が、県と海陽町の助成金を受けて20日に初めて実施した。今後、新たな観光コンテンツとして継続的に行えるかどうか検討する。