「この世の汚いものの置き場所は全部しんいちでもいい」…コンプライアンス上等のお見送り芸人しんいちが女性との関係の前に必ず交わす意外過ぎる同意書
卒業白書2024#2《前編》
コンプライアンス意識の高まりから、芸人にも品行方正を求める風潮が強い昨今、『R-1グランプリ』2022年の王者・お見送り芸人しんいちは異質な輝きを放っている。傲慢な態度、歯に衣着せぬ物言い、奔放な女性関係など、破天荒な立ち振る舞いでメディア露出を着実に増やしている。一方、昨年10月に放送された『アメトーーク!』の「令和の好感度低い芸人」に出演するなど好感度が高いというわけではなさそうだ。 【写真】相棒と称するギブソンのギターとお見送り芸人しんいち
一番印象に残ったネット上の誹謗中傷
――しんいちさんはご自身の好感度が低い原因をどのように分析していますか? お見送り芸人しんいち(以下同) 正直僕が嫌われるのは当たり前だと思っています。華やかなテレビ業界で仕事をして、僕の師匠である(平成ノブシコブシの)吉村(崇)さんからいただいた2000万円もするBMWに乗っていて、きれいな女性といい関係になることもしばしば。僕が違う仕事をしていて、“お見送り芸人しんいち”をテレビで見たら文句の1つも言いたくなります。 ――ただ、テレビ業界で活躍して、高級車に乗っている芸能人は少なくありません。その中でもしんいちさんの好感度はひときわ低いような……。 僕って根アカなんですよね。一見シュッとしたお兄さんがいろいろなことに毒づく歌を歌う、というギャップが掴みになるネタを軸にしているので、R-1優勝前までは時代に合わせた物静かなキャラを演じていました。ただ、優勝後に各番組に出演させていただく中で、徐々にそのメッキが剥がれて根アカな部分が露呈するようになりました。 ――陽キャ・パリピと呼ばれることが多いですが、根アカな人は攻撃されやすい風潮が強いですよね。 そうですね。最近は「みなさん、スーパースターがやってまいりました!」と言って登場したり、開き直って根アカな部分を出すようにしました。そのことがより一層好感度を下げているのかもしれません。 ――誹謗中傷されて凹むことも多いのでは? むしろ普通にうれしいです。1番辛いのって無視されることなので、ネガティブな意見でも反応があることは本当にありがたい。ただ、誰彼構わずに誹謗中傷することは止めてほしい。 ――むやみやたらに攻撃はしてほしくないと。 誹謗中傷ってアカンけど、それでもむしゃくしゃしたときは僕に来てほしいです。バッドボタン1つで傷つく人も多い時代ですので、“この世の汚いものの置き場所は全部しんいち”と思ってもらって全然構いません。 ――かなりカッコイイ心構えですね。 芸人って寄せられた誹謗中傷をネタやエピソードトークにして昇華できる仕事なんですよね。言ってしまえば誹謗中傷をお金にかえることができる。ある意味“おいしい”ので結局は自分のためです(笑)。 ――誹謗中傷を気にしないしんいちさんですが、印象に残っているネット上の声はありますか? SNSのエゴサはもちろん、僕に関連したネットニュースのコメント欄は全部チェックするのですが、中でも「私は誹謗中傷は反対の人間なんですけど、あなたの顔をテレビとかで見たら誹謗中傷してしまうんです」というコメントには驚きました。「どういう意見!?」って(笑)。