2050年「75歳以上の独居高齢世帯」が2.34倍に激増する推計 遅れてやってくる沖縄の高齢化
人口問題の専門機関が日本の将来の世帯数を調べた全国調査で、沖縄県は2050年に、独り暮らしの世帯が2020年に比べて1.31倍に増え、なかでも「75歳以上の高齢者の独り暮らし」は2.34倍と大幅に増加する推計が示されました。 【写真を見る】2050年「75歳以上の独居高齢世帯」が2.34倍に激増する推計 遅れてやってくる沖縄の高齢化 「日本の世帯数の将来推計」は国立社会保障・人口問題研究所が、国勢調査の結果を基に、世帯数の将来推計を5年に1度行っているもので、今回は2020年の国勢調査をもとに2050年までの30年間について推計が行われました。 推計は5年ごとに区切って算出され、沖縄の世帯総数は2045年から2050年にかけ減少に転じるとされています。 それでも2050年の世帯数は約67万世帯と、2020年の61万3000世帯より多くなると予想されていて、同様の地域は東京や神奈川、愛知などの7都県に限られています。 高齢化と独居化も進むと予想されていて、2050年には全国の世帯総数の2割が65歳以上の独り暮らしになり、5都府県では3割を超えると予想されています。 沖縄では2050年には65歳以上の独り暮らし世帯が2020年に比べ1.86倍に増加(約7万5300世帯 → 約14万400世帯)、75歳以上の独り暮らしになると2.34倍にまで増える見込みで(約3万5400世帯 → 約8万3000世帯)、この増加率は全国でもトップの高さとなりました。 県内の人口は去年すでに自然減に転じているのに対し、将来は高齢者を中心に独り暮らしが増えることから、世帯数としては増える見込みが示されたかたちです。
琉球放送