インド一の大富豪、アンバニ家とは? ムケシュ・アンバニの子どもたちを紹介
インド三大財閥の一つ、「リライアンス」を率いるムケシュ・アンバニの息子の豪華絢爛な結婚式が話題を呼んでいる。数カ月の期間をかけ、ビル・ゲイツやキム・カーダシアンをはじめ世界中のセレブリティや政治家が集結し、ポップスターのジャスティン・ビーバーがパフォーマンス。その費用総額は950億円超とも報道されている。アンバニ家とは一体どんな一族なのか? 次世代を担うムケシュ・アンバニの3人の子どもたちの顔ぶれは? 気になる情報を集めてみた。 【写真】まだまだいる! 世界の独身プリンス&貴族を大発掘
一代でインド三大財閥の一つを築いたディルバイ・アンバニ
アンバニ家の開祖とも言える故ディルバイ・アンバニ(1932~2002年)。貧しい教師の息子として生まれた彼は若くしてイエメンでの出稼ぎ労働などに従事していたが、1958年にインドに帰国して香辛料の会社を設立。その後繊維業で大成功。石油ガス、金融、電力、通信、小売業などに手を広げ、タタ財閥、ビルラ財閥と共にインド三大財閥の一つに数えられるリライアンス・グループを築き上げた。
まるで商業ビル?!な驚きのアンバニ家の大邸宅
リライアンス・グループの中核リライアンス・インダストリーズは収益が年間1000億ドルを超えるインド最大のコングロマリット。そんな企業グループを所有するアンバニ家の富の凄さが一目でわかるのが、米誌『フォーブス』が選ぶ「世界で最も高価な邸宅ランキング」でトップ10に入る、2010年完成の大邸宅「アンティリア」だ。 60階建てビル相当の高さを誇る、総工費840億円とも言われる邸宅内にはスイミングプールや映画館もあり、168台以上収容の駐車場も完備。建物内では600人の使用人が働いており、もはや複合商業ビルの様相だ。
2代目ムケシュ・アンバニ
アンバニ家を現在率いるのはディルバイの長男ムケシュ・アンバニ。リライアンス・グループの中核企業であったリライアンス・インダストリーズを継いだ現在のムケシュの純資産は約1240億ドル(約20兆円)、2023年のアジア長者番付1位となっている。 ムケシュは1985年に中流家庭出身のニタと結婚。文化舞踊ショーでインド古典舞踊バラタナティヤムを踊っていた20歳のニタの姿を一目見て、ディルバイ・アンバニは彼女が自分の長男の結婚相手にふさわしいと直感。2人の間を取り持った。 実際にムケシュとニタの仲は上手くいき、間もなくムケシュはムンバイの渋滞する通りで周囲が車のクラクションを鳴らし大混乱する中で、ニタに「結婚してくれますか?」とプロポーズしたのだとか。まるでボリウッド映画さながらのエピソードだ。 写真/1985年に行われたムケシュ・アンバニとニタ・アンバニの結婚式。