【MotoGP】ホンダのサテライトチーム活用策の一例? 本家レプソル・ホンダが使えないマルケジーニ製ホイールをザルコが実験
ホンダはMotoGPで苦戦続きの状態から立ち直るため、組織として様々な変化をしている最中だ。 【ギャラリー】レプソル・ホンダ MotoGPマシン(1995~2023) テストに持ち込まれるパーツの数も明らかに増加しており、テストライダーのステファン・ブラドルとのテスト体制や、サテライトチームであるLCR所属の中上貴晶とヨハン・ザルコもより積極的にマシン開発に活用していく方針を明確にしている。 今シーズンのホンダはMotoGPが導入した新しい優遇措置制度の対象となっており、テストをより自由に行なうことができる。開幕戦の直前には、ホンダがヘレスでプライベートテストを行なったが、そこで注目された新要素のひとつが、マルケジーニ製のホイールだった。 そして、ホンダはこのマルケジーニのホイールをファクトリーチームのジョアン・ミルとルカ・マリーニに使わせることができない。レプソル・ホンダはOZをサプライヤーとしているためだ。 そんな状況の中、ホンダはこのマルケジーニ製のリヤホイールを、ヨハン・ザルコに開幕戦でもテストさせていた。 この“新しい”マルケジーニ製のホイールは、既に使用しているチームもあるが、施されたコーティングによって熱をより拡散させるという利点があるとされている。 ただカタールGPでテストしたザルコは、ホイールが引き起こす振動に不満を覚えたため、結果的にテストはその1度のみとなった。 なおOZもこのマルケジーニ製のホイールと同様な機能を持つモノをホンダに供給しようとしているが、現時点ではまだその準備は整っていないようだ。
Oriol Puigdemont