先天性疾患発生率高い傾向 カネミ油症次世代調査
西日本一帯で1968年に起きた食品公害「カネミ油症」を巡り、認定患者の子や孫の健康状態を調べる次世代調査で、患者の子孫は、先天性疾患の一つの口唇口蓋裂の発生率が高い傾向にあることが判明したと、調査を担当した九州大の研究班が23日、発表した。国と被害者団体らでつくる委員会で報告した。 心臓の壁に穴が開く疾患は、明確な差がなかったという。 調査は国が費用を拠出し、2021年8月に開始。22年2月の中間報告で、認定患者の子や孫の男女計388人のうち「倦怠感がある」「頭痛・頭が重い」と回答した人がそれぞれ約4割いると公表していた。
