TVドラマ「エルピス -希望、あるいは災い-」、映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』などで存在感を放ち、いま大人の女性からも注目を集める眞栄田郷敦さん。 【画像】「すごく父親と近く感じた」と語る眞栄田郷敦さん 　2023年12月8日、眞栄田さんが初主演を務めた映画『彼方の閃光』が公開されます。インタビュー後篇では、最も影響を受けたという二階堂ふみさんについてや、悩みや不安との向き合い方を伺いながら、眞栄田さんの素顔に迫りました。

父・千葉真一さんとよく交わした“ハグ”

眞栄田郷敦さん。

――今回、共演された皆さんは、存在感の強い方ばかりでしたが、対峙してみていかがでしたか？　 眞栄田　本当に池内(博之)さんのお芝居は、才能だけで演じているのではなく、日々の努力や演技に滲み出ているんだなと思いました。めちゃくちゃ考えているし、事前にロケ地に行ってイメージを高めたり、空き時間もずっと台本を読み込んだりされていたので。やっぱり、あのレベルでお芝居ができるということは、本当に努力をされているんだなと思って、刺激を受けました。 　尚玄さんは沖縄の声を伝える役割として、あえて、ドキュメンタリーのような芝居に切り替えてセリフを言っていたと思います。そうやって、リアリティを持たせているところを間近に見たことも、本当に刺激的でした。僕自身としても刺激を受けたし、光としても、二人に引っ張られた感じですね。 ――これも、映画のオフィシャルのインタビューで知りましたが、池内さんが父親に見えることがあったとのことで、それはどこかの瞬間に感じられたんでしょうか。 眞栄田　やっぱり関わっていく中で、友部という役に対して、池内さん自身に対しても、光として自分自身として感情移入することも多かったし、芝居の中で物理的な距離感も近くなっていく中で感じるようになりました。それに加えて、プールのシーンでは、声や抱きしめられたときの感触、肌とか髪質だとか、自分の五感で感じられるものが重なって、すごく父親と近く感じました。光の友部への感情が愛情へと変化していくということに関しても、自分の中ですごく自然なことだったなと思いました。 ――お父さんとも距離が近かったんですか？　 眞栄田　やっぱり“アメリカン”なところがあったんで、けっこうフランクにハグとかをすることも多かったんです。