新たな転換点に立つ中国の大型スーパー
【CNS】小売大手ウォルマート(Walmart)中国は1月17日の取材に対し、2024年には30以上の店舗を改装・アップグレードする予定だと明かした。 ハイパーマーケット(大型スーパー)は、より多くのサービス形態を導入し、総合サービスへと進化し、伝統的なハイパーマーケットの考え方を変え、店舗の販売力を強化し、消費者を再び実店舗に戻すことを目指している。業界関係者の見解では、ハイパーマーケットは依然として存在する必要があり、ビジネス形態を華麗に転身するためには、より多くのニューリテール機能を統合し、デジタルトランスフォーメーション(DX)を進め、サービスや商品の品質を段階的に向上させる必要があるという。 2023年、ウォルマート中国は29のハイパーマーケット店舗をアップグレードさせた。 ハイパーマーケットの過去の利点は豊富なSKU(単品管理)にあったが、ウォルマートは現在、アップグレード後のSKUの数をほぼ半分に減らした。 また、ウォルマートは顧客のフィートバックに応え、商品購入における導線を改善し、店舗を非常にシンプルなスタイルに改装した。改装後のハイパーマーケットでは、店舗の客数の2桁成長が達成された。 電子商取引(EC)は、ハイパーマーケットにおいて無視できない成長市場となっている。EC事業はすでにウォルマート全体の約半分を占めており、利益を上げつつ持続可能な方法で急速に成長している。 ウォルマートは現在、抖音(Douyin)、微信(ウィーチャット、WeChat)などのSNSプラットフォームでアカウントを開設している。店舗を起点に、ウォルマートは都市部の主要店舗のライブ配信ルームを39開設し、1時間配達と遠距離郵送の二つの配送サービスを開始した。 現在、ウォルマートの自社ブランドの販売比率はすでに25パーセントを超えている。2020年初めから、ウォルマートの自社ブランド商品の売上は前年比で約40パーセント増となった。 中国チェーン店経営協会(CCFA)が発表した『2023年中国スーパーマーケット自社ブランドケースレポート』によれば、2019年、中国のスーパーマーケットTOP100企業の中で、各企業は自社ブランドのSKU数が平均で865個、前年比32.3パーセント増となり、販売比率は3.2パーセントから4.1パーセントに上昇し、平均で28.1パーセント向上したという。 経済評論家の張雪峰(Zhang Xuefeng)氏は、自社ブランドは製品の品質と革新を保証するには、高いコストパフォーマンスを維持するだけでなく、より高い製品の品質と継続的な革新を追求することで、消費者の満足度と購買欲を増加させる必要があると述べている。(c)CNS-成都商報/JCM/AFPBB News ※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。