【米ビルボード・アルバム・チャート】シザ『SOS』通算12週目の首位、ケンドリック・ラマーが2位に続く
シザの『SOS』が通算12週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。 先週(2025年1月4日付)、デラックス盤に位置づけられるアルバム『LANA』(ラナ)のリリース効果で約22か月ぶりに首位に返り咲いた『SOS』は、今週(2025年1月11日付)もトップを維持して首位獲得総週を通算12週目に更新した。 『SOS』は、2022年12月9日に23曲を収録した通常版がリリースされ、同年12月24日付で1位に初登場した後、2023年3月4日付まで非連続で通算10週間の首位を獲得。23曲が収録された『SOS』の通常版と、2024年12月20日にリリースされた15曲を追加したデラックス盤『LANA』の各ポイントは統合されて、チャート上では『SOS』というタイトルで引き続きランクインしている。 今週の集計期間(2024年12月27日~2025年1月2日)には、ストリーミングが125,500(前週比25%減少)、セールスが4,000(59%減少)、トラックによるユニットは500(63%減少)をそれぞれ記録して、累計130,000ユニット(27%減少)を獲得。週間再生回数は1億6,631万回を記録して、ストリーミング・チャートでも1位をキープした。 女性アーティストによるR&B/ヒップホップ・アルバム、R&Bアルバムにカテゴライズされる作品としては、1986年に通算14週間を記録した故ホイットニー・ヒューストンの『そよ風の贈りもの』以来、男性アーティストの作品を含めると、2016年5月から10月に13週間を記録したドレイクの『ヴューズ』以来の首位獲得最長記録を達成した。なお、ホイットニー・ヒューストンが主演を務めた映画『ボディガード』のサウンドトラックは、1992から93年に通算20週(非連続)という大記録を打ち立てて、現時点でR&Bアルバムの最も長い首位獲得記録を保持している(ジャンルの定義はR&B/ヒップホップ・アルバム・チャート、R&Bアルバム・チャートにランクインした作品とする)。 今週はクリスマス明け初のチャートということで、先週まで100位内にランクインしていたホリデー・アルバム32作が一掃され、TOP10も10作中6作が入れ替わっているが、各ポイントの全体数は落ちている。 ケンドリック・ラマーの『GNX』(70,000ユニット/9%減少)は、先週の5位から2位に上昇。サブリナ・カーペンターの『ショート・アンド・スウィート』 (56,000ユニット/ 7%減少)は12位から3位、映画サウンドトラック『ウィキッド ふたりの魔女』(49,000ユニット/31%減少)は8位から4位に、ビリー・アイリッシュの『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』(46,000ユニット/16%減少)は14位から5位にそれぞれ順位を上げた。 先週7位にランクインしていたテイラー・スウィフトの『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』 (44,000ユニット/40%減少)は今週6位に上昇。チャペル・ローンの『ザ・ライズ・アンド・フォール・オブ・ア・ミッドウェスト・プリンセス』(41,000ユニット/20%減少)は16位から7位、モーガン・ウォレン『ワン・シング・アット・ア・タイム』(41,000ユニット/10%増加)は29位から8位、グレイシー・エイブラムスの『ザ・シークレット・オブ・アス』 (40,000ユニット/2%増加)は25位から9位、タイラー・ザ・クリエイターの『クロマコピア』(38,000ユニット/1%減少)は27位から10位にそれぞれジャンプアップして、TOP10復帰を果たしている。 Text: 本家 一成 ※関連リンク先の米ビルボード・チャートは1月10日以降掲載予定となります。 ◎【Billboard 200】トップ10 1位『SOS』シザ 2位『GNX』ケンドリック・ラマー 3位『ショート・アンド・スウィート』サブリナ・カーペンター 4位『ウィキッド ふたりの魔女』サウンドトラック 5位『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』ビリー・アイリッシュ 6位『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』テイラー・スウィフト 7位『ザ・ライズ・アンド・フォール・オブ・ア・ミッドウェスト・プリンセス』チャペル・ローン 8位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン 9位『ザ・シークレット・オブ・アス』グレイシー・エイブラムス 10位『クロマコピア』タイラー・ザ・クリエイター