「大統領は今や法の上に立つ王だ」…連邦最高裁のリベラル派判事、トランプ氏の免責特権を一部認めた多数派批判
今回の判断を巡っては、最高裁の「党派性」も浮き彫りになった。9人の判事はトランプ氏を含む共和党大統領が指名した保守派6人、民主党大統領が指名したリベラル派3人で構成される。3月にトランプ氏の大統領選立候補資格を巡るコロラド州最高裁の判断を覆した際は全員一致だったが、今回の判断は保守派6人による多数意見だった。
リベラル派のソニア・ソトマイヨール判事は意見書で、多数派の判断を「大統領と国民との関係は取り返しのつかないほど変化する。大統領は今や法の上に立つ王だ」と痛烈に批判した。バイデン氏も演説で、同判事に同調し「誰一人、法の上に立つ者はいない。今日の判断で、それは根本的に変わった」と嘆いた。