【特集】 “予約の取れない”名物タクシードライバー 京都観光はおまかせ! 開花遅れてピンチも… 桜だけじゃない!絶景穴場スポットにご案内
“予約の取れない”京都の名物タクシードライバー、宮本智子さん(71)。持ち味は、明るい笑顔と軽妙なトークでのご案内です。観光・グルメ情報はもちろん、時には、世間話に花が咲きます。おしゃべりで世話好きなところが評判で、お客さんからの信頼も厚い京都の名物タクシードライバーです。 【動画で見る】「京都観光はおまかせ!名物タクシードライバー 開花遅れでピンチも…桜だけじゃない!絶景穴場スポットにご案内!」 (男性客)「とてもフレンドリーな方なので、安心してお任せできる」 (女性客)「かゆいところに手が届くドライバーさんなんですよ」 京都の春といえば、「桜」。すでに宮本さんの予約はいっぱいなんですが、3月下旬に見頃のはずが寒の戻りでまさかの“開花遅れ”に。無事に乗り切ることができるのでしょうか。平年より遅い春の訪れに翻弄されるタクシードライバーの桜に頼らない京都観光の裏側をノゾキミします。
東京から結婚記念日に京都へ 目的地は修学旅行で訪れたあの場所
3月27日、この日のお客さんは東京から来た田中克昌さん(66)・宏美さん(62)ご夫妻です。結婚記念日のお祝いのため毎年この時期に宮本さんに京都観光をお願いしているそうです。 (夫:克昌さん) 「今年は寒いんだね。3月が寒かった」 (妻:宏美さん) 「寒の戻りがありましたもんね」 (宮本さん) 「今年の桜は特にゆっくりなんですよね」 (夫:克昌さん) 「桜を見たいというよりも、50数年前に行ったところにもう一度行きたい」「(中学校の)修学旅行で行ったのが、大原三千院と寂光院だったんですね」 貸し切りタクシーの料金は6時間2万8600円です。夫・ 克昌さんの思い出のお寺など、6時間で5か所を巡ります。どんな1日になるのでしょう。
宮本さんが案内したのは大原にひっそりと佇む尼寺、「寂光院」です。 (宮本さん) 「おはようございます」 (店員さん) 「いつもありがとう。また帰りに寄ってください」 宮本さんはお土産店の店員さんにも声をかけます。
(宮本さん) 「おはよう…あ~庵主さん!いてくれはった、よかった。後でお茶をお願いしますね、2人ね」 そして、寂光院の庵主さんにもご挨拶。ドライバー歴24年とあって、さすが顔が広いですね。 (宮本さん) 「寂光院本堂です。20年以上前に放火で燃えています。再建されました」 平清盛の娘・建礼門院が終生を過ごした場所をゆっくりと巡ります。日々の喧騒を忘れてほっと一息。 実は寂光院は、「しば漬け」発祥の地なんです (宮本さん) 「(漬物が)出来上がって、建礼門院さんに見せられると『まぁ紫のきれいな葉っぱね』という風になって『紫葉漬け』になった。800年以上前のお漬物です」
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