移籍先が決まっていない自由契約となった助っ人は?
年末年始となり、プロ野球でも仕事納めした球団が多い。12月2日に日本野球機構から12球団の契約保留選手名簿が公示されたが、その中で今季43セーブを挙げ最多セーブ投手のタイトルを獲得したマルティネスは巨人、オリックスで今季15本塁打を放ったセデーニョは西武、ヤクルトを自由契約となったヤフーレも楽天に移籍が決まった。NPBではないが、巨人を自由契約となったモンテスはレイズとマイナー契約、ヤクルトを自由契約となったエスパーダがパドレスとマイナー契約を結ぶなど、活躍の舞台をアメリカに移した選手もいる。 今オフ自由契約となった助っ人外国人は日本で実績のある選手が多く、“他球団への大移動”がもっと行われるかと思われたが、ここまでは思ったほど動いていないという印象。移籍先が決まっていない外国人で言えば、DeNAを自由契約となったウェンデルケンがその一人。今季昨季加入し、来日1年目の昨季は61試合に登板して、2勝2敗33ホールド3セーブ、防御率1.66の成績を残し、今季も28試合に登板して1勝1敗16ホールド防御率1.71と実績は十分だ。 ロッテを自由契約となったC.C.メルセデスは、今季来日後シーズン自己最多の126回1/3を投げた。移籍したロッテで2年間、打線の援護に恵まれず、2年連続で4勝8敗だったが、夏場以降の投球に課題も春先は安定した投球を見せていた。 野手では中日を自由契約となったビシエドも来季の移籍先が決まっていない。ビシエドは16年に中日に加入後、18年に首位打者と最多安打のタイトルを獲得し、長年低迷していた中日を引っ張ってきたが、今季は15試合の出場にとどまっていた。昨年国内FA権を取得し、今季から日本人選手扱いとなっており、外国人枠を心配しなくても獲得できるメリットがある。 その他、ヤクルトを自由契約となったサイスニード、DeNAを自由契約となったフォード、西武を自由契約となったアブレイユは再契約の報道があったが球団から正式なプレスリリースは届いておらず、来季の移籍先が未定になっている。自由契約となった外国人選手たちの今後の動向に注目だ。
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