目がバグる! “超幅狭”ボディのトヨタ「スープラ」がスゴイ! “めちゃ速い”1人乗り仕様で182万円! 「GR スープラ Jr. ロードスター」の正体とは
超幅狭GRスープラは「通販サイト」で購入できた!?
ファニーカーとは、ベースとなるレーシングカーに市販車を模したカウルを被せたもので、多くのドラッグレースマシンに共通する前輪より大きな後輪を持ち、エンジンはフロントにマウントされています。 「トヨタレーシング」では、かつては「セリカ」や「カムリ ソラーラ(カムリの2ドアクーペモデル)」を採用し、2012年からは「カムリ」、2021年からは「GRスープラ」をベースにドラッグレースに参戦。 2023年3月に話題となったのは、そのGRスープラのジュニアドラッグスタークラスのファニーカーでした。
同車は小さなボディとなるため、左右にギュッと押しつぶされたような格好となり「目がバグる」と言わしめる独特なスタイルになりました。 ベースとなるGRスープラの縦・横の比率そのままに縮小すれば、違和感はさほど感じないでしょうが、ドラッグレース車両固有の大きなリアタイヤをはじめとする構造を考慮すると、おのずと左右に潰れたような超ナローボディにしかならないのでしょう。 最年少クラスのファニーカーと言えども、仕様は1人乗りの本格レーシングマシンです。 開発を担当したTRDのエンジニアは、ジュニアドラッグスターの担当者と緊密な協力関係をもって開発され、GRスープラ Jr.ロードスターを誕生させています。 このマシンは、米国のドラッグレースマシンやパーツを販売する通販サイト「HalfScale.com 」という通販サイトで、1万3995ドル(当時の為替レートで約182万円)で販売されていました(現在は販売中止の様子)。 興味深いのは、GRスープラ Jr. ロードスターが、トヨタのフルサイズ・ピックアップトラック「タンドラ」の荷台に収まることでした。 トヨタのトップフューエルクラスのドライバーは「開発に携わってきた私たち全員にとっての第一の目的は、ジュニアドラッグスターのドライバーの親が、トレーラーなどのマシンを移送するための費用をかけず、レース会場にマシンを持ち込むことができるようにすることだった」と語っていました。 親子でドラッグレースに参加するケースも珍しくないドラッグレース。なんともアメリカンで心温まるエピソードもありました。
佐藤 亨