ヤクルト・丸山和郁がサヨナラ勝ちを呼ぶバント安打 〝青木塾〟の力を発揮し「成果が出た」
(日本生命セ・パ交流戦、ヤクルト4x-3西武=延長十回、1回戦、ヤクルト1勝、4日、神宮)3年目の丸山和郁外野手(24)がサヨナラを呼ぶバント安打を決めた。3ー3の延長十回無死一、二塁の好機で三塁線に転がし、俊足を飛ばして一塁へ激走。三塁手の悪送球を誘い、その間に二塁走者の松本直がホームに生還した。 ウオーターシャワーを浴びたヒーローは、お立ち台で「うれしいです」と笑顔。「(松本)直樹さんの足がちょっと遅いので、ちゃんとコースを狙って、強い気持ちをもっていきました」とファンの笑いを誘った。 この日は2犠打を含めて3度もバントに成功した。「去年、一昨年と出させてもらっているときに、なかなかバントが決まらないで、後手後手の展開になってしまった。バントの大事さは常々感じている」と、このオフは自主トレで弟子入りした青木にもコツを聞くなど猛特訓。「ピッチャーに体を向けてしまうと、どうしても固まる。気持ち半身でやるように」との助言を受け、反復練習していた。「過去2年間より練習してきた。そういう成果が出た」。師匠の青木からも手荒い祝福を受けた24歳は「冷たかったです」とうれしそうに笑った。