金利2%も…17年ぶり「金利のある世界」で預金者に熱視線 「5億買う」巨額の債券が飛び交う現場にカメラが…ニッポンの金利【news23】
■高金利求めて大行列!! 預金集め競争 「昔の銀行」といえば、高金利だった時代。客がもってくる預金も高額です。 とある主婦が、巾着袋からおもむろに取り出したのは、なんと帯付きの現金300万円! 街のいたるところで、金利を求めて大行列が。 キャラクターグッズに、旅行券、さらにカボチャまで…あの手この手で、プレゼント合戦が繰り広げられていました。 金利は「経済の体温計」。日本全体が活気にあふれていたのです。 ところがその後、日本は30年もの間、“低体温症”に。マイナスだった時代を乗り越えて、ようやく「金利のある世界」に戻ろうとしています。 ■「5億買う」金利で儲けるには? 都内の証券会社で国債を扱うトレーディング部門は、久しぶりに活気を取り戻していました。 「国債」は、国が発行する借金の証明書。自由に売買することもできて、価格や利回りは市場の需要と供給で決まります。 トレーダーは、日々変動する市場の動向を見極めながら、売り買いで生じる「価格差」で儲けを出しています。 マイナス金利で、“心停止”状態だった市場が再び動き出したことで、収益チャンスが舞い戻ってきました。 ただ、額が大きいだけに、一歩間違えると大やけど。経験と、咄嗟の判断力がものをいう世界です。 こうした中、存在感を強めているのはベテラン勢です。1997年から債券ひとすじの加藤晋一郎さん。今もなお、最前線で戦っています。 ■“億が飛び交う”謎の部屋 営業 「『1.5(bps)だったら買いたいんだけど』って言ってます」 岡三証券 国債トレーダー 加藤晋一郎さん 「1.5(bps)はビッド(買い値)ですね」 営業 「ビッド(買い値)なんですね」 加藤さん 「1.25(bps)まではいいんですけど」 営業 「加藤さん、1.25(bps)出るなら3つとも買いたい?」 加藤さん 「9回、10回、11回」 営業 「9回、10回、11回。5億ずつ買います」 まるで暗号のようなやり取り。一体何が行われているかというと…