日ハム優勝にベストの大谷起用法は? 二刀流か、それとも打者優先か?
パ・リーグの優勝争いが面白くなってきた。一時期、首位と最大11.5差あったが、日ハムが15連勝するなどして猛追。ソフトバンクに引き分けが多いため、勝率でソフトバンクがわずかに上回り「マイナス0.5ゲーム差」で日ハムが2位という異常な状況で、両チームはほぼ肩を並べたまま最後のデッドヒートに入った。 追撃する日ハムの命運を握っているのが、大谷翔平投手(22)の起用法だ。 右手中指のマメを潰したため、7月10日のロッテ戦を最後に先発登板はない。7月24日のオリックス戦で中継ぎ登板したが、それ以来、打者専任となっている。 偵察部隊の間では、「マメではなく、ひじを痛めている」という情報も飛び交っていたが、ここにきてそれも回復に向かっているという情報もあり、なにより後半戦は打者として32試合に出場して、打率.350、10本塁打、25打点の成績を残し、8月は月間MVP候補にも挙がっている。体調不良で26日の西武戦(大宮)は欠場したが、翌日は代打で20本目をマークした。これだけ打てば、投手大谷の故障の噂などが消えてしまうのも納得である。 では、優勝のためには、このまま打者専任でいくべきか、それとも先発復帰して二刀流でいくべきか、中継ぎスタンバイしながらの二刀流を模索するべきなのか、スポーツ紙の報道も様々で、きょう30日からの6連戦は打者専任で一致しているが、その後は、21、22日の最後のソフトバンクとの直接対決に先発復帰する説、最後まで打者専任で起用される説と、分かれている。 では、大谷の起用は、どうあるべきなのか? 阪神、ダイエー、ヤクルトでプレー、現在はソフトバンクを中心に評論活動をしている池田親興さんは、レギュラーシーズンは打者専任、CSからは二刀流がベスト、という意見だ。 「ホークス打線は調子を落としていたが、ここにきて柳田の打球が上がるようになってきたことに歩調を合わせるように復調気配。内川の怪我は痛いが、江川らも目立ってきたし、打線を比べると日ハムの方が弱い。日ハムの得点力アップを考えると打線の中から大谷が抜けることは大きなマイナスになる。もし先発するとすれば、リアル二刀流になるのだろうが、これだけ試合間隔があくと、不安要素が大きい。投げてみないとわからない、という大谷をこの状況で使えるだろうか? クライマックスで仕切りなおす場合は、まずは大谷で開幕したいだろうが、現状、大谷には打撃専任させなければ仕方がないという状況ではないか」