大谷翔平

【MLB】ドジャース3－2レッズ（5月19日・日本時間20日/ロサンゼルス） 　この瞬間は永久保存版の“映像作品”だ。ドジャース大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場し、2-2の同点で迎えた延長10回2死一、二塁からライトへ劇的なサヨナラヒットを放った。メジャーでは自身4年ぶり2度目、ドジャース移籍後は初となるサヨナラ打に地元ロサンゼルスのファンは総立ち。仲間から大量の水を浴びせかけられた後に笑顔を見せると、ファンからは「ずっと見てられる」「心震える」といった感動のコメントがネット上を賑わせた。 【映像】仲間から大量の水をかけられ大谷はびしょ濡れに 　澄み渡るロスの青空に水しぶき、そして笑顔。なんともフォトジェニックなシーンだった。レッズの剛腕投手グリーンに苦しんでいた大谷だが、投手がモールに代わった後の第4打席では、ボテボテながらもファーストへの内野安打で出塁。全力疾走を見せると、延長タイブレークの10回、2死ながら一、二塁のチャンスで回ってきた。 　開幕以来、得点圏打率の低さを指摘されることの多かった大谷だが、4月半ば以降は劇的に向上。前日こそ2度のチャンスを活かせなかったが、一打サヨナラの場面では「単打でいいので、なんとかヒットで終わらせたかった」とコンパクトな打撃を心がけた。 　レッズの守護神ディアスとの対戦となると、カウント1-2と追い込まれての6球目、見送ればボールかという内角低めのストレートに対して、うまく捌くように振り抜いた打球は、痛烈に一、二塁間を破ってライト線へ。二塁走者が無事生還しサヨナラ勝ちが決まると、スタジアムの観客は熱狂して総立ちに。大谷のもとにベンチの仲間たちが一斉に駆け寄り、歓喜の輪。真っ先に駆けつけたロハスがペットボトルの水を浴びせかけると、テオスカー・ヘルナンデスもクーラーボックスに入った大量の氷水をぶちまけ、大谷はずぶ濡れになってしまった。 　髪もびっしょり濡れた大谷だが、移籍後初のサヨナラ打に笑顔はかわらずニコニコしたままベンチへ。試合後のインタビューでも、濡れた髪をそのままに試合を振り返っていた。日本時間では月曜日の朝から飛び込んできた朗報に、ファンの間では「ずっと見てられる」「今日も元気をありがとう」「心震える」と話題に。数々の特大アーチでもファンを魅了してきたが、大谷にとってメジャー2度目の瞬間とあっては、ホームラン以上の「永久保存版」なシーンと言えそうだ。 （ABEMA『SPORTSチャンネル』）