「公務員」の平均年収はどのくらい?年収1500万円以上の公務員になるには?
将来の職業を検討する際は、できるだけ年収が高く安定した職業に就きたいと、お考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。 今回は、安定した収入が得られるというイメージが強い、公務員の平均年収をご紹介します。また、年収が1500万円以上の役職についても、あわせてご紹介します。
公務員と国家公務員の違いは?
公務員は、おもに国家公務員と地方公務員に分けられます。国家公務員は国に勤務する公務員であり、地方公務員は、都道府県や市町村などに勤務する公務員です。国家公務員は、国全体に携わる業務を実施することが多いのに対して、地方公務員は公立小学校の教員や警察官など、各地域に密接にかかわる業務内容がほとんどです。
国家公務員と地方公務員の平均年収
人事院の「令和5年国家公務員給与等実態調査の結果」によると、国家公務員の平均月収は41万2747円です。また総務省の「令和4年地方公務員給与の実態」によれば、全地方公務員の平均基本給は41万3202円です。 なお、これらの収入に加えて賞与が発生するため、国家公務員と地方公務員の実際の収入は、さらに多いといえるでしょう。
年収1500万円以上の公務員はどのような役職に就いている?
「国家公務員の給与(令和5年版)」のモデル給与例によれば、国家公務員の中で年収1500万円以上の収入を得ている役職は「本府省局長」と「事務次官」のみです。これらの役職は、年齢が55歳以上など、長期間の経験やキャリアを経てようやく就ける役職であり、国家公務員の中でもトップクラスの存在です。
年収1500万円以上稼げる公務員になるためには?
公務員の中でも、年収1500万円以上稼いでいる役職は、国家公務員の「本府省局長」と「事務次官」であることが分かりました。 そもそも国家公務員を目指すためには、まず国家公務員試験に合格して、採用予定機関で面接を受けたのちに、内定をもらう必要があります。また、国家公務員のトップである役職に就くには、国家試験合格後に人事院で研修を受けて、係長や課長補佐に昇進し、さらに経験を積むことで、局長や事務次官に昇進します。 なお、係長への昇進は4年、課長補佐は8年で昇進するなどといわれているようです。トップクラスの国家公務員になるためには、試験合格後もスキルアップする必要があるといえるでしょう。 出典 人事院 令和5年 国家公務員給与等実態調査の結果 I調査結果の概要 職員数、平均年齢、平均経験年数及び平均給与月額 人事院 令和5年 給与勧告の骨子 総務省 令和4年地方公務員給与の実態 第5表 職種別賞金の平均給与額(253ページ) 内閣官房内閣人事局 国家公務員の給与(令和5年版) モデル給与例(16ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部