【解説】記録的な暑さから一転…“突然の冬” 寒さいつまで?
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日本付近には強い寒気が流れ込んでいて、冷え込みが強まりました。11月として記録的な暑さから一転、急激に冷え込んだ原因や見通しなどを気象予報士の木原実さんに聞きました。 ◇◇◇ 日本付近は冬型の気圧配置となっていて、強い寒気が流れ込んでいます。13日(月)は各地で冷え込みが強まり、初雪を観測した盛岡で0.4℃、都心で7.9℃、大阪や福岡でも今シーズン初めて10℃を下回るなど、全国の約半数の地点で今シーズン1番の冷え込みとなりました。 ■季節外れの暑さから一転、年末頃の寒さに 11月に入り、この時期としては記録的な暑さが続いていました。6日(月)と13日(月)の最高気温を比較してみると、大幅に気温が下がったことが分かります。東京都心を例に挙げると6日(月)は25.1℃、翌7日(火)は27.5℃まで気温が上がったのに対し、12日(日)には一転して11.7℃と年末頃の寒さにまで下がり、1週間で季節が「夏」から「冬」へと激変した形です。 強い寒気が原因ですが、天気図上ではいわゆる西高東低の気圧配置、すでに「冬」の天気図となっています。気象衛星ひまわりから日本列島を見てみると、日本海にはびっしりと筋状の雲、「雪雲・雨雲」が見られます。北日本からは続々と初雪の便りも届きましたが、北日本だけでなく、東日本や西日本の山沿いでも雪が降り積もっている所があります。午後4時現在、北海道の幌加内町朱鞠内で63センチ、青森の酸ヶ湯で21センチ、鳥取の大山でも35センチと、短期間で急激に積雪が増加しました。 ■寒気のピークは越える 寒気のピークは越えつつあります。14日(火)以降、強い寒気は次第に抜けていく見込みで、この時期らしい気温に戻りそうです。東京を例に挙げると、17日(金)は天気が崩れ、雨風が強まる恐れがありますが、その他はおおむね晴れる見込みです。最高気温も20℃には届かないものの日差しにホッとできる気温に戻りそうです。ただ、最低気温を見てみるとしばらく1桁の気温が続きます。平年並みの気温ですがこれまで暖かかっただけに体調管理にはくれぐれもご注意ください。