報道陣が取材中に爆発、ウクライナ南部ザポロジエでミサイル攻撃 東部でも激しい戦闘、ロ軍がチャソフヤール進軍と主張
地元知事によるとウクライナ南部のザポロジエ市で5日、ロシアのミサイル攻撃があり、少なくとも4人が死亡、20人が負傷した。一方ロシア側はザポロジエ原子力発電所でウクライナの攻撃があったと主張した。このほか、ウクライナ東部の拠点であるドネツク州チャソフヤール近郊で5日、ウクライナ軍とロシア軍が激しい戦闘を繰り広げた。 ウクライナの都市ザポロジエに5日、ロシア軍の攻撃があった。地元知事によると、ロシアは約40分おきに2回に分けて5発のミサイルを発射し、少なくとも3人が死亡、複数の住宅と工業施設が損壊した。 報道陣が最初の攻撃を取材中に、新たな爆発が発生。少年1人と記者2人を含む13人が負傷した。4人が病院へ搬送されたが重体。 ウクライナ空軍はこの地域に弾道ミサイル警報を発表した。ザポロジエ州の一部はロシア軍が占領している。ロシアはこのところ、迎撃が難しい弾道ミサイルの使用を強化している。 これに先立ちロシア当局は、ザポロジエ市南西に位置し、ロシア軍が占拠するザポロジエ原子力発電所についてウクライナの攻撃があったと非難した。ロイターはこの主張を独自に確認することはできなかった。 またロシア国防省は、自軍がウクライナ東部ドネツク州のヴォディアネを制圧したと発表した。ロイターは同省の声明を独自に確認することはできなかった。 ロシアはこのほか、自軍がバフムト近郊のチャソフヤールに進軍したと発表した。ウクライナ軍は、チャソフヤール近郊の戦況が緊迫していることを認めたが、ロシア軍の前進を否定した。